内容説明
「ニーナは現在、行方不明だ」冷たく、つらい現実を、銀髪の生徒会長が告げる。その瞬間、レイフォンは言葉にできない複雑な思いにかられた。その間にも、夥しい数の汚染獣がツェルニに向かって、愚直なまでの一直線で向かってくる。誰かが言った。ふさわしい使い手を持たない名剣は、錆びたナイフとなんら変わらない――と。一方、意を決してグレンダンを発ったリーリンは途中で立ち寄った学園都市・マイアスで奇妙な事件に巻き込まれる。そこで彼女が出会ったのは――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
神太郎
9
第2部に突入と言った感じでしょうか、段々と物語が壮大になっていく伏線をチラホラと出してきています。ニーナの物語は短編との合わせ読みが必要のようですね。リグザリオ、イグナシス等々謎の用語も登場してくる。リーリンもただの幼馴染みでは終わらなそうだ。次はいよいよ都市同士のバトルになりそう。どうなるのだろうか。2013/12/31
いくら丼
5
凄く元気になったかも。具体的に何が解決したってわけじゃないけど、それぞれのキャラの台詞とか生き方を見ていたら、何というか……色んな答えがあって、道があって、意味があって、営みがあって、それで良いんだなと、自分を肯定された気がした。私は誇りに命を失うことはできないと思うけど、少なくともここで足を止めてしまえば、鋭さを失うことになるし、錆つきを悲しむ人もいるかもしれない。それに、やっぱり、人にはその人に応じた場所があるんだろう。立っている場所が違うなら、移動するのが正解だ、きっと。2022/06/17
こも 旧柏バカ一代
5
汚染獣が喋ったww しかもナウシカの世界みたいに浄化された土地に居る。 って事は汚染獣って浄化装置の役目を負ってる?2019/05/27
ゆうき。
5
なんだか理解できない部分があると思ったら先に短編読まなきゃ駄目なのね…短編が10巻ってとんでもないトラップ仕掛けてくんな…とりあえず10巻読むかな。 内容的にはいよいよ色々な所で色々人たちや出来事が絡み合い始めた感じですね~これからどうなるのか楽しみだ!(`・ω・´)((キリッ2016/12/10
maito/まいと
5
ニーナがツェルニから消えて、リーリンと遭遇。リーリン以上に何が何やら、という状態だけど、どうやら電子精霊と関係があるっぽい。実力は学生レベル、でも心持ちのしっかりした武芸家でしかなかったニーナが、この世界の根幹に関わりそうだ。怪しげな集団やそれとはべつの存在も見え隠れし、なんだか不気味な匂いが・・・そしてニーナ失踪で、見えてきたレイフォンの依存状態(苦笑)つくづく厄介な主人公だ(後に小隊みんながニーナという存在を必要としていることを知る)結局丸く収まったが問題は先送り。どうなっていくのだろうか2009/02/12