内容説明
動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し。高杉晋作はわずか八十人で兵を挙げ、長州藩のクーデターを際どく成功させる。幕府は慶応二(1866)年、長州藩を圧し潰そうと天下の兵を糾合し、藩の四方から進攻するが、時運はすでに移り変わっていた。維新の曙光をその目に認める高杉。しかし彼は肺を病んでいた――。『世に棲む日日』最終巻。
感想・レビュー
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ehirano1
203
#他とは見ている景色が異なる晋作。#西郷の長州藩への権謀術数を潰す晋作。#長州藩は親分が存在することを許さない藩風。#晋作のクーデターは思惑どおりにいってwww。#ここに来て、そうせい公へ言い過ぎたと思った著者が急遽フォローに入るwww。#そうせい公、討伐に兵を出すも、「殺してはならぬ」と無茶な命令を出す。#史上最強の書生、その名は高杉晋作。2025/05/03
ゴンゾウ@新潮部
124
迷走する長州を滅亡の危機から救い、倒幕の道筋を作った高杉晋作。理屈好きの長州藩の中で常に現実を見続ける。志半ばて病に倒れた。高杉が居なければ明治維新は成し遂げられなかった。もし高杉が生き続けていたら。 歴史にifはないが。2018/11/19
夜間飛行
113
無から行動を起こすのが晋作流だ。ついて来るのは伊藤を初め、行き場のない男達だけである。月下の雪道を馬で行く晋作はあまりにもかっこよく、まるで彼の詩を見ているようで可笑しい。さらに面白いのは、革命とは無縁の山県の変貌ぶりである。「味噌徳利」(徳利の中の味噌は出づらい)とまで称された慎重な男が、いつのまにか血槍を振るっている。なんだか晋作の詩の中で踊っているような…その詩は笑いたくなる愛嬌と、泣きたくなる悲壮とが隣り合っている。領内の農民が立ち上がり、松陰から受け継いできた思想が芽吹いた時、長州は生き返った。2013/09/16
yoshida
98
少人数で始めた高杉晋作のクーデターは成功する。しかし、高官には就かず幕府との対決に備える。圧倒的な戦力差の幕府軍との戦いに勝利する高杉晋作。わずか27年8ヶ月の生涯で怒涛の働きをみせる。おうのとの逃避行、華やかな芸者遊び。晋作個人の魅力を感じる。「どの人間の生にも春夏秋冬はある」しかし、なんと短い生涯か。辞世の句「おもしろきこともなき世をおもしろく」はあまりに有名。ここから「花神」、「翔ぶが如く」、「坂の上の雲」へとつながってゆく。2014/12/04
やっちゃん
97
吉田松陰なり高杉晋作なり、ひと目見てこの人は違うと思わせる何かがある人。そんなひとに一度会ってそれを体感してみたい。革命のくだりもよかったがその後の逃避旅で皆に助けられて逃げるシーンは主人公してて良かった。2023/12/02
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