文春文庫<br> 世に棲む日日 〈4〉

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文春文庫
世に棲む日日 〈4〉

  • 著者名:司馬遼太郎
  • 価格 ¥611(本体¥556)
  • 文藝春秋(2014/12発売)
  • 【Kinoppy】文藝春秋 時代小説フェア ポイント30倍!(~2/3)
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  • ISBN:9784167663094

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内容説明

動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し。高杉晋作はわずか八十人で兵を挙げ、長州藩のクーデターを際どく成功させる。幕府は慶応二(1866)年、長州藩を圧し潰そうと天下の兵を糾合し、藩の四方から進攻するが、時運はすでに移り変わっていた。維新の曙光をその目に認める高杉。しかし彼は肺を病んでいた――。『世に棲む日日』最終巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゴンゾウ

119
迷走する長州を滅亡の危機から救い、倒幕の道筋を作った高杉晋作。理屈好きの長州藩の中で常に現実を見続ける。志半ばて病に倒れた。高杉が居なければ明治維新は成し遂げられなかった。もし高杉が生き続けていたら。 歴史にifはないが。2018/11/19

夜間飛行

101
無から行動を起こすのが晋作流だ。ついて来るのは伊藤を初め、行き場のない男達だけである。月下の雪道を馬で行く晋作はあまりにもかっこよく、まるで彼の詩を見ているようで可笑しい。さらに面白いのは、革命とは無縁の山県の変貌ぶりである。「味噌徳利」(徳利の中の味噌は出づらい)とまで称された慎重な男が、いつのまにか血槍を振るっている。なんだか晋作の詩の中で踊っているような…その詩は笑いたくなる愛嬌と、泣きたくなる悲壮とが隣り合っている。領内の農民が立ち上がり、松陰から受け継いできた思想が芽吹いた時、長州は生き返った。2013/09/16

yoshida

96
少人数で始めた高杉晋作のクーデターは成功する。しかし、高官には就かず幕府との対決に備える。圧倒的な戦力差の幕府軍との戦いに勝利する高杉晋作。わずか27年8ヶ月の生涯で怒涛の働きをみせる。おうのとの逃避行、華やかな芸者遊び。晋作個人の魅力を感じる。「どの人間の生にも春夏秋冬はある」しかし、なんと短い生涯か。辞世の句「おもしろきこともなき世をおもしろく」はあまりに有名。ここから「花神」、「翔ぶが如く」、「坂の上の雲」へとつながってゆく。2014/12/04

優希

89
高杉さんの行動力の凄さに驚かされます。まさに「動けば雷電の如く、発すれば風雲の如し」ですね。行動力が先にあるような人物ですが、だからこそ戦いに勝ち、維新の光を見つめることができたのだと思います。僅か28年という生涯でしたが、風雲雷電のように駆け抜け、松陰先生の意志を見事に継ぎきったように思えます。2018/11/15

壮の字

87
「馬関へ。―」晋作が長府・功山寺で挙兵した。呼応したかの如く立ち上がった農民たちが政都山口を占領してしまった。「われわれ農こそ、毛利家の直臣である」。たしか土佐では逆方向から「百姓は天皇の家来であって、藩主の私有的存在ではない」(庄屋連盟・『竜馬がゆく・5』)。武士階級のメジャーたちが、あちこち、ふらふらヤリあってるうちに「農」が政体を選んだ。歴史的には明るみに出ない、しかし大きなながれが士農工商から一君万民へ向かっていったのだろう。松陰が唱えた「草莽崛起(そうもうくっき)」とはこのことなんヤロな。2017/04/25

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