内容説明
誤解や偏見とともに語られがちなイスラーム。その本当の姿をイスラーム世界の内側から解き明かす。イスラームの「いま」を知り、「これから」を考えるための一冊。誕生・発展の歴史から、各地で相次ぐ民主化運動の背景まで、知っておきたい基礎知識をしっかり解説。
目次
第1章 誤解されてきたイスラーム
衝突を避けるために
イスラームする人
従うべき規範を神にゆだねる
わからないことは神に丸投げする
世俗主義vs.イスラーム
キリスト教のイスラーム嫌い
正しくイスラームしないムスリム
第2章 イスラームの世界地図
イスラームの誕生の地、アラビア半島
アフリカへ
エネルギーに満ちた分裂と拡大
中央アジアでの栄華
ヨーロッパの隣人となったイスラーム世界
南アジアへ
国で区切ることの意味を問い直す
国境線で区切られた地図からは見えないこと
国境での分断をものともしないタリバン
ソ連崩壊によって地図に登場したイスラーム地域
ずっと、そこにあったイラン
第3章 「アラブの春」とイスラーム
「アラブの春」に何を見るか
エジプトでの民主化運動
多数派のムスリムが弾圧されるシリア
ソ連を人質に取ったシリア
宗派さえも利用する
民衆は何に怒っていたのか
第4章 イスラームと民主主義
イスラームから逸脱していた政治
政教分離は民主化の条件か?
イスラームする人には邪魔な「国民国家」
イスラーム的公正さへの欲求
危険視するだけではわからない
第5章 世俗主義国家からムスリム国家へ──トルコの挑戦
民主化が進展するトルコ
クルド問題に向き合いはじめたイスラーム
低下する軍の権威
世俗主義の崩壊と再イスラーム化の進展
第6章 アメリカは、なぜタリバンに勝てないのか
自分の自由のためには他者の自由を犠牲にする
断固として侵略者を排除するアフガンの魂
パシュトゥン人の仁義とイスラームが合体したタリバン
戦争と血の代償
オバマ政権の理想主義
第7章 ヨーロッパとイスラーム
暴力を厭わないヨーロッパ
不平等下での共存
中東に根付く共存の知恵
中東から見るアルメニア問題
民族主義は当然のものか?
誰を国民とみなすのか?──ヨーロッパにおける厄介なムスリム
共存への理性を失ったヨーロッパ
世俗主義という暴力
おわりに
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん@かのん変更
よこしま
のの
T2y@
calaf
-
- 電子書籍
- 元聖騎士団、今は中級冒険者。 迷宮で捨…
-
- 電子書籍
- カタワレオレンジ 22巻 Colorf…
-
- 電子書籍
- 初期宗教改革運動の諸相---信仰の真実…
-
- 電子書籍
- 法学教室2020年2月号 法学教室