出版社内容情報
猫の相談役になった遠矢は、猫の言葉がわかり、夜、猫になることもできる。そんな遠矢が満月の夜、オンボロ屋敷によびだされて、猫神さまにたのまれたのは……猫と人、両方が幸せになるとかがやくという、虹珠(にじだま)をみがくこと!
内容説明
大根古町―通称、猫町。たくさんの猫と、猫好きな人がくらすこの町で遠矢は、ひょんなことから猫の相談役をすることに。ある満月の夜、オンボロ屋敷によびだされた遠矢。そこで猫神おまざりさまにたのまれたのは、猫と人、両方を幸せにすること…!?
著者等紹介
廣嶋玲子[ヒロシマレイコ]
神奈川県生まれ。2005年、『水妖の森』(2006年、岩崎書店より刊行)がジュニア冒険小説大賞を受賞
森野きこり[モリノキコリ]
高知県生まれ。漫画家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
70
猫町ふしぎ事件簿②児童書。小学3年~。たくさんの猫が住む町で、猫の相談役をしている小学4年生の遠矢(とおや)は猫の言葉がわかる。時々猫の姿に変わることも出来る。今回、猫神おまざりさまに頼まれたのは[虹珠(にじだま)]を磨くこと。虹珠は、人間と猫が幸せになった時に磨かれるという。遠矢は猫の相談を聞き、人間と猫の橋渡しをする。▽ちょっと頑固な人や猫が登場。遠矢自身も少し成長している感じ。まだ続きそう。2021/03/23
ぽろん
33
児童書。シリーズ2巻。猫の相談役になった遠矢に新たな司令が!心優しい人達と猫の交流にウルッときます。菊子おばあちゃん、良かったね。2021/03/28
こゆ
19
小3&母、それぞれ一人読み。銭天堂で有名な廣嶋さんの猫町ふしぎ事件簿シリーズ、2作目。猫の相談役になった遠矢、祭りのために虹珠を磨くように命じられる。猫と人間が両方幸せになった時だけ珠は磨かれるらしい。白猫の出産の話で涙。おばあちゃんの結末も良い。今年は廣嶋さんのファンになった一年。菊子おばあちゃんを人間のまま町に呼び戻す結末もありそうなのに、児童書でありながらも安易なハッピーエンドにはしない。切なくシビアでありながらも暖かい物語を紡ぐ作家さん。そこがたまらなく好き。来年もたくさん廣嶋作品を読みたい。2022/12/29
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
5年生ブックトーク授業【夏休みおすすめの本】著者の名前では分からなかったですが、銭天堂というとわかったようです。ミステリー2022/07/11
かな
11
猫の相談役になった遠矢。猫神さまに頼まれたのは猫と人を同時に幸せにするということ。遠矢の奮闘ぶりと、白猫の出産と、猫好きの菊子ばあちゃんの死とそれに伴う転生の心温まるお話でした。なんか最後の方は涙ぐんでいる私がいました。満月の夜、天猫原で行われた猫祭り。幻想的な感じで見てみたいなぁ。菊子ばあちゃんと遠矢、猫神のおまざりさまの今後の話が楽しみです。2021/08/15