- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少年/青年)
内容説明
かつてコトーが在籍していた、東京の天津堂大学付属病院に、政治家の熊谷が入院してきた。彼は重度のガンで、普通なら既に手術も不可能な状態になっている。だが次期院長を狙う奥村は、手術を行うことに決めた。そして失敗した場合でも自分たちにリスクがないように、執刀はコトーに依頼する。一度は断ったコトーだが、奥村からの再三の要請に折れて東京へ。しかしそこには、患者のことよりも自分の出世と保身を考える奥村と、かつて自分が受けた屈辱を晴らそうと画策する後輩・三上の陰謀が待ち受けていた…
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りーぶる
29
色々本当に柵のあるコトー先生。こういう権力争いっぽいシナリオは色んな医療ドラマで描かれているので、あーまたか、的な所はありますね・・・。そんな中で腕を維持するどころか上げている、というコトー先生。やっぱりこの作品はスーパードクターの色合いが濃い気がします。三上先生、立ち直ったようだけど、それまでの経緯が酷くて何だかもうね・・・。エキノコックスはちょっと怖い・・・。うかつに動物の死骸に触れてはいけないのは分かっているけど、実際起きたら離島じゃなくてもパニックになると思われます。2018/02/22
なるみ(旧Narumi)
13
かつて勤めた大学病院から呼び出されたコトー先生。いろんな思惑もぶれない心で柔らかに対処するコトー先生の姿が4巻にもありました。2017/09/26
剛腕伝説
12
コトーに恥をかかせるために、ガン患者の検査の偽報告を行った三上医師。先ずからの行いを反省し、コトーに謝る。って、感動的に描かれているが、患者の命を危険に晒すその行為は謝って許されるものじゃない。その後三上は孤島の診療所に都落ちするが、医者をやる資格はない。2022/11/23
Machida Hiroshi
12
本書は、本土から船で6時間の離島、古志木島(こしきじま)に、東京の大学病院にいた優秀な外科医・五島健助がやって来たことから始まる離島の医療問題や人間関係の問題を描いた医療漫画です。第4巻では、コトーが元居た大学付属病院から呼ばれて、末期ガンの政治家・熊谷を手術する話が描かれます。もう手術は不可能ぐらいの患者ですが、大学病院の次期院長を狙う奥村は、万が一成功すれば病院の手柄、失敗したらコトーのせいにするつもりです。2018/07/23
書の旅人
10
『岳』に次いで、こちらも一気読みでした。ドラマにハマっていたので、なかなか手が出なかったのですが、思い切って読んで良かったです。作品を通して、命とは…、生きるとは…、自分なりに考えてみてほしいです。一人に一つしかなく、限られた時しか生きられない命。当たり前の様に思ってしまいがちですが、ちょっと考えてみるきっかけになれば…。2018/01/11