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内容説明
季節は初夏。なのに、ハルはワケありの浮かぬ顔。そして、そんなハルの変化に対し、魚住は気付きつつも気付かないフリを…。誰もが無関心を装い、決して心も温めあわない。けれども、そこには凛とした居心地のいい空気が漂って…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
28
自分のなりたいものを目指してやってきたのに、その過程で見失ってしまう。桐島さんのように未練なくすっぱりやめることができればいいけど、現実にはなかなか受け入れられなくてだらだらやってしまうなぁ2013/02/21
ソラ
27
【再読】自分のなりたいものを目指してやってきたのに、その過程で見失ってしまう。桐島さんのように未練なくすっぱりやめることができればいいけど、現実にはなかなか受け入れられなくてだらだらやってしまうなぁと2015/11/18
ゼロ
12
まったりとしながら淡々とお話が進む。みんながみんな、ご近所さんだから世間は狭いなと思ってしまう。後半の芸術のお話。絵を書きたいのか、芸術をしたいのか、稼いでいきたいのか。絵を描くと言っても想いは各々違っていて、何のために書いているんだろうと迷ってしまう。これは人生にも言えることで、私は今、何をしているんだろうと迷うことがある。すっぱりと諦めたり、決断ができれば良いんだけど、ズルズルと長引いてしまうことがあったりする。後悔しないで生きるのは難しいんだから、思ったようにすればいいよというのが私の自論です。2013/11/01
紫雲寺 篝
11
「恋愛に関係なく 誰かを求めるってコトはさ 見返りを期待してて それが叶わなかった時裏切られた気持ちになるんだよね」「でも… それって スゴーイ自分勝手だよね」「でもそれがコイの正体だったらちょっとヤだね… 理屈じゃないんだもん」ハルのバイト先、ハルの家庭事情、ハルの家。浪の生活、浪の予備校、浪のやりたい事。物語の中心人物の背景が明かされながら、4人の関係はまた奇妙な偶然で繋がっていく。誰かの事が好きな気持ちと、誰かに好かれている時の気持ち。なんだか後ろめたくて後味が悪くて。正解ってなんだ。2018/10/28
ヤギ郎
7
狭い世界の中で物語が展開されている。人と人のつながりが輪を形成する。2020/04/15