新・平家物語(一)

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新・平家物語(一)

  • 著者名:吉川英治【著】
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • 講談社(2014/08発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061965478

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内容説明

12世紀の初め、藤原政権の退廃は、武門の両統“源平”の擡頭をもたらした。しかし、強者は倶に天を戴かず。その争覇興亡が古典平家の世界である。『新・平家物語』も源平抗争の歴史を描くが、単なる現代訳でなく、古典のふくらんだ虚像を正し、従来無視された庶民の相(すがた)にも力点を置く。――100年の人間世界の興亡、流転、愛憎を主題に、7年の歳月を傾けた、著書鏤骨の超大作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

120
男性目線の話だなと思う。吉川さんの三國志は楽しく読んだのに、私の中でポスコロ的な考え方が染み込んで来ているのかも。だが、やはり、原作の長さを考えるとかなりの脚色が加えられていることだろうから、それが清盛を初めとする登場人物たちの女性との関係にあるのではないかな。和歌に見られるような艶っぽさとともにある趣のようなものがかけているような印象(比べたわけでもなく)。筋としては、清盛は六波羅に入り、西行は出家している。2022/12/07

ずっきん

56
"祇園精舎の鐘の声"とうとう手をつけてしまった。絶対に「私本太平記」までいくのが目に見えてるので合わせて29巻か。読んでいるのは16巻合本の方だが、レビューはこちらで。まずはこの一巻、いや、面白い。平安白痴の私が知ってる名前は清盛だけだったので、先をまったく読めず、冒険小説を読んでいるようだ。メソメソウジウジ感が払拭できないものの、愛らしい若造清盛。叡山の神輿に矢を射る姿は剛胆でカッコいい。父、忠盛がこれまたいい男だわー。時代が大きく移ろう物語は人々を魅了するなあ。"たれの場合も、出発は正しく美しい"2018/11/21

たーぼー

51
中流武家生まれの一人の男がいかにして栄華を極めたか、に焦点を絞って読むつもりであったが登場人物が悉く魅力に溢れ感情が移ってしまう。成程、群像劇としてドラマ、映画等で数多く取り上げられるわけだ。公卿に蔑まれながら愚直に時には院の虎威を借りて老獪に生きる父忠盛。これが武士の面目ってやつなんだろうな。でもメインは清盛の日吉山王神輿への名場面。カッコ良すぎ。もう一つの楽しみは『悪左府』藤原頼長の強烈な存在。昔、成田三樹夫という素晴らしい俳優がいたけどその人のイメージ。って思ったら大河ドラマで演じたことあるのですね2015/10/27

金吾

48
話全体から見ると前説にあたる巻だと感じます。清盛の青春時代はなかなか読むことが出来ませんので面白いです。皇室や公家を見ていると天下を武士に取られて当たり前かなと思います。次巻からが楽しみです。2023/04/01

ちゃいろ子

48
ずっと読みたかった平家物語。電子版でとてもお安く購入できてありがたい。また、登場人物の名前を登録したり、できごとをメモったり、大切な部分を登録したりと本当に便利で、忘れっぽい私にとって、この人誰だっけ?がすぐ解決できるという優れもの。 大岡越前でも感じたが、吉川英治さんとても読みやすく楽しい。 若き日の清盛が生き生きと描かれているし、父忠盛、鳥羽法皇、崇徳天皇、、歴史の中の人物たちが、人間臭く描かれていて興味深い。 16巻まであり、先は長いがゆっくり楽しみたい。2021/02/28

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