内容説明
しずしずと御寝所に入ってきた白無垢衣装の処女。だが次の瞬間、好色な将軍綱吉の顔が恐怖に歪んだ。なまめかしい女体が血しぶきを上げて引き裂かれ、たちまち肉塊と化したのだ！ 自分を裏切り、大奥へ上がった女を惨殺した伊賀忍者無明綱太郎は、江戸から米沢へ逃げた。上杉家城代家老千坂兵部にかくまわれた彼は、身の安全と引き換えに密命を受けた。想像を絶したその任務とは……？ 赤穂浪士討入りの蔭に暗躍する伊賀忍者と能登忍者の熾烈な戦いを描く、山田風太郎の傑作忍法帖。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
秋乃みかく
6
★★★☆☆ 忍法と忠臣蔵がどう絡むのかと思ったら…！そういうことですか～(笑)山田風太郎さんの作品はお初だったのでちょっと面食らいました(笑)2019/07/23
ギマ
3
恐らくこの前の版を読んだのだが、さすがにデータがない。時代に流れられない悲しみ。あまりにも救いが無い。再読な気がするんだけど、読後の手負い感は再びな感じがしない。2015/02/05
二分五厘
2
1985.3.27
Berlin1888
2
元禄赤穂事件をネタにした忍法帖。それぞれ討ち入り阻止を目的にしながら、同じ上杉家の中で忍者チームとくノ一チームの戦いが勃発するという展開が凄い。あるいは忠義を貫徹し、あるいは挫折してしまう、赤穂浪士たちの描写もなかなか。割りを食ったのは主人公？の無明綱太郎で、作者も持て余したのか、途中からは宙ぶらりんの扱いで何とも締まらない印象。2015/01/03
洪七公
1
既読本1983/09/21
