「有機的」という言葉はだいたいいい意味で使われますが、実はその中には怖いニュアンスもあったりします。
「有機的に連動している」とか、「有機物のようにまとまっている」とか言いますが、
それらの言葉の中には、すべての部分が全体につながるような、それぞれの違いがなくなってしまうような、ひとつの目的のために統合されてしまうような、そんな不気味な響きもあります。
そんな気分を感じた時に読みたくなる物語を、無機的に、断片的に、てんでばらばらに生きるための本を、SFを中心に選んでみました。
(新宿本店 KF)