内容説明
ケイスは、コンピュータ・カウボーイ能力を奪われた飢えた狼。だが、その能力を再生させる代償に、ヤバイ仕事をやらないかという話が舞いこんできた。きな臭さをかぎとりながらも、仕事を引き受けたケイスは、テクノロジーとバイオレンスの支配する世界へと否応なく引きずりこまれてゆく。話題のサイバーパンクSF登場!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
472
サイバーパンクの金字塔と言われ、ヒューゴー賞以下の各賞を総なめにした傑作SFの誉れ高い本書。発表が’84年であることを思えば、作者ギブスンの想像力は時代を大きく先取りするものであっただろう。そうした価値を認めつつ、あえて言う。プロットは単純であるにも関わらず、本書にはある種の難解さが付き纏う。それは基本的には、作家が読者との共感を求めていないからに他ならない。彼が共感を求めるのは人間ではなく、AIにである。また、彼の想像力は小説的なそれではなく、アニメオタクのそれである。すなわち自己完結しているのだ。2015/11/28
そる
295
3週間位かかってやっと読了。意味分からなすぎた。映画の「AKIRA」「攻殻機動隊」「マトリックス」を混ぜた感じ。世界観は好きだが読んでて不明な言葉も多いし登場人物多くて、途中で名前も変わったり、読み手は置いてかれてる。SF好きな人は分かるのかな?サイバースペースとマトリックスの違いは?映像化で補完しないとホントに分からない。「「心は"読む"もんじゃない。いいか、あんたですら活字のパラダイムに毒されてる。読むのがやっとのあんたですら、な。おれは記憶に"出入り"することはできるけど、記憶は心と同じじゃない」」2020/02/22
ケイ
157
「ziggy stardust」「virtualinsanity」「space cowboy」、読んでいる間、絶えずシャッフルする。電脳世界にフレッシュな肉体はなく、傷んだ身体の修繕だけ。生きる目的もないのに、生き延びるための命がけの仕事。その中にあって、ロマンサーは、幻想だとしても、まやかしの夢を見させる。例えオルフェウスになろうとも、身体でなく心を刺す人を見せてくれるとしたら。欲しい人が幻でもリアルなら。拒絶しても憧憬は忘れ得ず、3人の優しいイメージとなって不意に訪れる。2017/04/21
まふ
129
「サイバーバンク」小説の創始者兼最高峰と目される著者の代表作。という触れ込みだが、私には未知の世界であった。近未来の地球、超巨大電子脳ネットワークが地球を覆いつくし、人体と機械が融合し、脳内とコンピューターの情報処理の融合が「過剰に推し進められた社会」となっている。主人公のケイスは脳神経を焼かれたハッカーで、没入(ジャックイン)不能状態のまま用心棒のモリイ(女)とともに活躍をする…。のだが、いったい何がどうなったのかは見当もつかないまま「読了」した。ウーン、これを読んだと言えるか、G467/1000。⇒2024/03/19
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
122
犯罪と麻薬が溢れ退廃的な雰囲気は映画「ブレード・ランナー」の世界。自らをネットに接続し電脳空間を自在に操るケイス。ある条件と引き換えに謎の仕事に手を染める。背景も設定もなんら説明無しにどんどんストーリーが展開し、現実とバーチャルが入り乱れる。私の拙い読解力ではついていくのもやっとという感じで、一度読んだだけでは理解できない。後に映画「マトリックス」にも影響を与えたというのも納得。80年代にこの作品を書いていたというのは驚きである。面白さの半分も理解できていないな。ごめんなさい挫折です。修行して出直します。2016/11/16