【プロの読み手による 書評空間】 『Documentary』中平卓馬著
書評者 大竹昭子(文筆家)※「書評空間」2011年5月18日より 「中平卓馬の写真をめぐって(その2)」を書こうと思ううちに、日がたってしまった。「その1」を出したのは3月下旬だが、最近、ある場所ではじめてお会いした方から「その2」はいつでるので…
2011.05.27 アート 売れそう 美 写真
【プロの読み手による 書評空間】 『いちばんここに似合う人』ミランダ・ジュライ著/『No One Belongs Here More than You』Miranda July
書評者 阿部公彦(東京大学文学部准教授)※「書評空間」2011年5月18日より原書『No One Belongs Here More than You』「いきなり筆で」 遅ればせながらミランダ・ジュライである。この本、かの「キノベス」でも…
2011.05.24 エンタメ 文学 受賞作品 売れてる! 感動の一冊
【プロの読み手による 書評空間】 『国旗・国歌・国慶-ナショナリズムとシンボルの中国近代史』小野寺史郎著
書評者 早瀬晋三(大阪市立大学教授)※「書評空間」2011年5月10日より ナショナリズムとシンボルとの関係を理解することは、各国の近代国民国家の形成を考察するための基本のひとつであり、どの国でも研究され、その成果は歴史教科書にも載っている。著者、…
2011.05.20 まなび 人文 社会 シンボル ナショナリズム 中国 国際関係 歴史 近代史
【プロの読み手による 書評空間】 『勤めないという生き方』森健著
書評者 石井政之(フリーライター)※「書評空間」2011年5月9日より「「どうしてもしたいこと」と「とりあえず生活を支えること」の間」 地方都市における町おこしについて調べているうちに本書を知った。私が興味をもったのは、島根県の離島、隠岐島…
2011.05.16 くらし ビジネス 社会 仕事 生き方
【プロの読み手による 書評空間】 『ドラマトゥルク』平田栄一朗著
書評者 西堂行人(演劇評論家・近畿大学文芸学部教員)※「書評空間」2011年5月2日より「<劇評家の作業日誌>(55)」 近年、日本の演劇界でしばしば耳にする言葉に、「ドラマトゥルク」がある。それを自称する者たちも少しずつ出てきた。日本語に…
2011.05.13 アート エンタメ 文学 ドラマトゥルク 演劇 舞台
【プロの読み手による 書評空間】 『魯迅―東アジアを生きる文学』藤井省三著
書評者 阿部公彦(東京大学文学部准教授)※「書評空間」2011年5月2日より「魯迅コンプレックス」 岩波新書でタイトルが『魯迅』というと、何となく手に取る前から内容が想像できると思う人もいるかもしれない。魯迅は外国文学の作家でも最もよく読ま…
2011.05.10 まなび 人文 文学 魯迅
【紀伊國屋書店スタッフによる 書評<的>空間】 『憲法の常識 常識の憲法』百地章著
書評者 西山純一(紀伊國屋書店 新宿南店仕入課)※「書評<的>空間」2011年5月3日より「「憲法」と国のかたち」 昭和22年(1947年)5月3日、前年の11月3日に時の内閣総理大臣・吉田茂率いる吉田内閣下で公布された日本国憲法が、この日、施行さ…
2011.05.09 社会 国家 法
【プロの読み手による 書評空間】 『椅子と日本人のからだ』矢田部英正著
書評者 森一郎(東京女子大学現代教養学部教授)※「書評空間」2011年4月25日より「物作りの哲学者」 素朴な疑問を抱き、素直に驚き、率直な問いを立てる。常識や先入見を鵜呑みにせず、自分で考え、調べ、読み、また考える。そういう単純な営みが、…
2011.05.06 まなび 人文 社会 哲学 思想 物作り 道具
【プロの読み手による 書評空間】 『印刷革命』アイゼンステイン著
書評者 加藤弘一(文芸評論家)※「書評空間」2011年4月25日より 活版印刷術の登場によってヨーロッパ社会がこうむった根本的な変化を研究した本であるが、「印刷革命」という表題は誤解をまねくかもしれない。本書の執筆のきっかけはマクルーハンの『グ…
2011.05.02 まなび 人文 文学 社会 ロングセラー コペルニクス 印刷 文献
【書評空間】 『安部公房伝』安部ねり著
書評者 阿部公彦(東京大学文学部准教授)※「書評空間」2011年4月18日より「通路の堀り方」 母方からの遺伝だと思うが、筆者は小さい頃から算数が苦手であった。現在、ある学会の事務局で働いており、この時期になると予算だの決算だので「租税公課支…
2011.04.29 まなび 文学 作家 文体