佐々木俊尚 評『来たるべき言葉のために』中平卓馬 著【ル・キノ美ジュ より】
伝説の写真集、甦る!制度的言語への苛烈な挑発から40年......写真の歴史は中平卓馬に追いついたのか?[出版社Webサイトより] ニューエイジ運動に強い影響を与えたことで知られるアメリカの作家カルロス・カスタネダは1960年代終わりから70年代初…
2011.08.29 アート 写真
秦隆司 評 『The Piano Tuner』Daniel Mason著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 秦隆司(『アメリカン・ブックジャム』編集長)※「書評空間」2011年8月17日より「文章の美しさが光る作品」 文章の美しさはどこから生まれてくるのだろう。アメリカ文藝出版社の名門、クノッフより出版された『The Piano Tuner』の第…
2011.08.26 アート 文学 ピアノ 洋書
大串尚代 評 『<少女小説>ワンダーランド――明治から平成まで』菅聡子編 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 大串尚代(慶應義塾大学文学部准教授)※「書評空間」2011年8月19日より「 ここのところ、三歳になる愚息につきあってケーブルテレビのディズニー・チャンネルをよく見る。ディズニー・チャンネルの番組は、男女を問わず様々なティーン・アイドル…
2011.08.23 文学 ジェンダー 少女小説 少女文化
早瀬晋三 評 『移民研究と多文化共生』日本移民学会編 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 早瀬晋三(大阪市立大学教授)※「書評空間」2011年8月9日より 本書は、日本移民学会創設20周年記念論文集である。学会の記念誌は、その分野の研究史と最先端の研究動向がわかることが期待され、期待通りのものは長く重宝される。本書も、その期待を…
2011.08.20 くらし 人文 社会 移民
近代ナリコ 評 『正しいパンツのたたみ方 新しい家庭科勉強法』南野忠晴著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 近代ナリコ(文筆家)※「書評空間」2011年8月6日より 妻のパンツを上手くたためない夫・Aさんの話から本書ははじまる。「たてに三つ折り→さらに三つ折り→先を穿き口にはさむ」という妻のたたみ方ができずに悩むAさん。妻からダメだしを食らうこと…
2011.08.17 くらし こども まなび 家庭科
大竹昭子 評『ハウス・オブ・ヤマナカ』朽木ゆり子 著【ル・キノ美ジュ より】
なぜアメリカの有名美術館には、日本や中国の国宝級名品が収蔵されているのか?ロックフェラーらアメリカの大富豪を相手に超一級の美術品を商った山中商会の興亡。(BookWeb書誌詳細より) 東洋の美術品を世界的規模で流通させた美術商 ニューヨークのメト…
2011.08.13 アート ビジネス 歴史
阿部公彦 評 『樹液そして果実』 丸谷才一著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 阿部公彦(東京大学文学部准教授)※「書評空間」2011年8月2日より「殺し文句でする批評」 このところ批評集成の刊行が相次いでいる丸谷才一。7月に出た最新刊がこの『樹液そして果実』である。 作家や作品の名前が止めどなく出てくる丸谷才一…
2011.08.11 文学 売れそう 丸谷才一 批評
早瀬晋三 評 『日本断層論-社会の矛盾を生きるために』 森崎和江・中島岳志著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 早瀬晋三(大阪市立大学教授)※「書評空間」2011年8月2日より 1927年朝鮮生まれの詩人で作家である森崎和江の生きざまを、その時どきの作品とからめて、1975年生まれの近代政治思想史研究者である中島岳志が聞き出したのが、本書である。すで…
2011.08.08 くらし 人文 社会
四釜裕子 評 『住まいの手帖』 植田実著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 四釜裕子(編集者)※「書評空間」2011年7月17日より「私の家の姿は私が覚えている」 解体前の友人の家の掃除を手伝った。もの作りの好きな三世代が暮らした一軒家で、そこかしこに手作りの気配がある。「必要なものはすべて運び出したから、欲…
2011.08.04 くらし 社会 住まい 家
山崎ナオコーラ 評『MONUMENT FOR NOTHING』会田誠 著【ル・キノ美ジュ より】
これまでに発表してきたすべての作品・パフォーマンスから、会田誠自身がセレクト・分類した、新作4点を含む、集大成的作品集。「年代順」でも「テーマ別」でもない、「作品の主要色別」という、一風変わった方針で編集。掲載作品には、会田誠自身による詳細な解説付き。作品リ…
2011.08.03 アート ル・キノ美ジュ 本