文春文庫<br> 鬼平犯科帳 〈16〉

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文春文庫
鬼平犯科帳 〈16〉

  • 著者名:池波正太郎
  • 価格 ¥611(本体¥556)
  • 文藝春秋(2015/03発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167142681

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内容説明

出合茶屋で女賊の裸身をむさぼる同心・黒沢。どうも妙だ、と同僚の小柳は気づいた──「網虫のお吉」。結婚を目前に最後の悪所通い、としゃれこんだ木村忠吾が出くわしたのは──「影法師」。妻を寝とられ腹いせに放火を企てた船頭が、闇の中、商家へ吸い込まれてゆく黒い影の群れを見た時──「火つけ船頭」。巷にしぶとく生きる悪に鬼平は如何に立ち向かうのか? 「白根の万左衛門」「見張りの糸」「霜夜」とあわせ全六篇を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

123
6つの短編が収められています。部下の忠吾が妻をめとり、でれでれの状態で鬼平から一喝を食らうような感じです。また、鬼平のむかしの友人が出てきたりとほろりとさせる話もあります。やはり池波さんは押さえどころをきちんととらえておられます。2017/06/11

s-kozy

67
シリーズ16巻目はまた6編収録の短編集にさしかかりました。平蔵の体調が思わしくなくなってきており、少し心配です。著者も自身の健康も含め何か感ずる物があったのか?「これ、太助。声が高いやないか。」「鮒は安うござります」の駄洒落がまた出てきた(233頁)。よほどのお気に入りなのね。「世の中というものは、どこまでも相対にできているわけだから、十人の客のすべてに気に入れられるとなると、当然、自分というものを無くしてしまわなくてはつとまらぬ」(166頁)。万人に好かれることって大変なわけですね。2014/12/24

ポチ

63
新婚で惚気まくるデレデレな忠吾と、亡き妻を忘れず頑なに独り身を通す小柳安五郎。対比が面白く、緊張の中でもやっぱり忠吾は清涼剤のよう(^^)2017/05/20

aponchan

47
面白かったことは言うまでもなく、若かりし頃の何気ない行動・態度が一人の人生に大きく影響を及ぼす哀しさを感じた。木村氏の幸せぶりと間抜けぶりと成長が前巻から著しく、今後も楽しみ。2019/10/13

酔拳2

42
久々に鬼平読みました。BSで再放送見まくってるせいか、全部知ってる話だった。霜夜は切なかったな。で、忠吾って結婚してたんだ!チャラ同心なんで独身のイメージ強かったから、ちょー意外。ま、早速浮気してたけど。にしても尾美としのりさんはほんと忠吾がはまり役。2019/02/15

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