光文社文庫<br> 改訂完全版 奇想、天を動かす

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光文社文庫
改訂完全版 奇想、天を動かす

  • 著者名:島田荘司【著】
  • 価格 ¥1,056(本体¥960)
  • 光文社(2026/03発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334109387

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内容説明

消費税が導入されて間もない平成元年。わずか12円の税を巡り女性店主が刺殺された。逮捕された老人が完全黙秘を続けるなか、警視庁捜査一課の吉敷竹史は、事件の奥底に横たわる30年以上前の巨大な謎へと踏み込んでいく。弱者に寄り添い、懸命の捜査を続ける吉敷刑事が辿り着く壮大なトリックとは――。社会派と本格、二大推理潮流が奇跡的に結晶した大傑作、待望の改訂完全版!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

333
★★★★★ 島田荘司さんの作品中1、2を争う傑作。 日本の戦争犯罪、そして冤罪というタブーに正面から臨み、かつ本格ミステリとしても完成度が高い。 吉敷が真実を解明しようと戦う姿はカッコ良いが、本来単なるヒラ刑事に独自で捜査する権利はないはずだから、性格の悪い主任の言葉も少しは分かる。 ちなみに右寄りの方には受け入れがたいと思われる描写があるので、いっそ読まないことを勧める。2026/04/13

糸巻

29
「吉敷竹史シリーズ」完全改訂版四カ月連続刊行ということで購入してみた。シリーズの1作目ではないが全然問題なし。消費税が導入されたばかりの平成元年・浅草の乾物店の店先で老人が起こした殺人事件。たった12円の税をめぐる事件と思われたが、被害者・加害者の過去を調べると昭和32年に北海道で起きた不可解な事件が浮かび上がり…。作中作のピエロの話がこんなふうに繋がるなんて思いもよらず、すごく面白かった。北海道ということで牛越刑事も登場し吉敷刑事とのコンビが◎謎解きも人間ドラマも引き込まれる作品だった。2026/04/17

ソラ

12
【読了】B 久しぶりに読んだのだが、今読んだほうがしっくりくる内容で、以前は御手洗シリーズの方ばかりが好きで吉敷シリーズはあまりピンとこなかったが、今はこの吉敷シリーズの良さがわかってきたような気がする。2026/05/02

ろいと

11
改訂完全版で6年ぶりの再読。島田荘司作品の中で一番のお気に入り。あまりにも現実離れした幻想的ともいえる謎と、地味な殺人事件とのギャップ、そして解き明かされる壮大なトリック。本格ミステリの一つの到達点と言っても過言ではないと思う。社会派要素についても激動の昭和を感じられて素晴らしいのだが、本書に限ってはそのせいで人を選ぶ作品になっているのが少し残念。2026/05/04

naolog

10
何となく避けていたほうのシリーズ(時刻表トリックっぽいイメージを持っていて)。地元の図書館に最速で納入されるくらいだからすごいのだろうと思って買った。まさに島田荘司作品だった。この世のものとは思えない幻想的な世界が、一応の論理とトリックと少しの偶然で構成されていることが明かされる。日本人として、気まずいであろう歴史に言及するテーマの多い良い作品。2026/05/15

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