光文社文庫<br> 消える「水晶特急」~吉敷竹史シリーズ4~

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光文社文庫
消える「水晶特急」~吉敷竹史シリーズ4~

  • 著者名:島田荘司【著】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 光文社(2023/03発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334713287

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内容説明

1985年4月、国鉄が誇る〈水晶特急(クリスタル・エクスプレス)〉が、上野から酒田まで、マスコミ関係者を乗せて処女旅行に出発した。その直後、列車強奪(トレイン・ジャック)に遭う。犯人は大物代議士・加灘耕平の旧悪告白を要求し、人質の中の週刊誌記者・蓬田夜片子に、マスコミ公表の役目を命じた。だが、驀進する列車は人質もろとも突然消失した!? 奇想天外な大トリックを駆使し、華麗に描く傑作長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

90
【吉敷竹史】シリーズ第4弾。上野から山形県の酒田まで、国鉄が威信をかけた水晶特急は招待客を乗せ試乗の旅に出る。事件は大宮で起こった。散弾銃を持つ男が大物代議士に報復するために、列車をジャックしたのだ。この犯人が用意した無線通信機を通し、交渉をする警察官が吉敷である。本作の見所は、この列車が突如消失して仕舞う事だ。列車消失トリックは、どう考えても答えは1つしか浮かばない。しかし、トリックの必要性や実行出来る人間には、ハッキリとした限りがある。ラストで繋がった事は納得したが、大物代議士に天罰でも落ちて欲しい。2020/04/24

ばりぼー

57
ガラス張りの〈クリスタル・エクスプレス〉が、デビューした試乗会の日に猟銃男にトレイン・ジャックされ、目的地の山形県酒田に向かう途中で人質もろとも消え失せてしまうという大事件。合理的に考えればトリックはこれしかないと見当はつくものの、それを実現するための理由やそこに至る事件の真相が、納得できる整合性のあるものでスッキリ(それでもかなり無茶してますけど)。逆剥けのように気になっていた些細なエピソードが、伏線として次々回収されるのは見事です。ラストでは吉敷刑事のあの姿を想像して、大笑いさせて頂きました。2015/01/15

coco夏ko10角

32
吉敷竹史シリーズ。ジャックされた中での夜片子の様子、消えた水晶列車・そこに乗ってたはずの夜片子を探す弓芙子の様子にヒリヒリ。列車まるごと消失ってすごい。捜査一課の吉敷がその段階で?と引っかかってはいたけど真相でなるほどなと。2020/12/05

kamietel

17
★★★★☆私の大好きな吉敷シリーズの鉄道ミステリー。夜片子と弓芙子の視点で進むので、少しテイストが違うかなとも感じたが、吉敷のクラシックなハードボイルド振りは健在だった。大掛かりなトリックは言わずもがなだが、登場人物達の視野のすれ違いみたいな所がこの作品の面白さで、それを産み出している構造も見事。時代の違いはあれど、小説だからこその醍醐味が味わえる作品。2021/09/05

すきま風

13
面白かった!今回は吉敷が完全に脇役に徹して、事件に巻き込まれた女性と、その女性の親友である女性からの視点で物語が進む。どうやったら列車が消失するの?!とどう考えても答えが出ないので、早く謎解きをしてほしいと思いながらページをめくる手が止まらなかった。2012/12/26

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