内容説明
プロ野球スター・プレーヤーの子供が誘拐された! 身代金は一千万円。警視庁捜査一課の吉敷竹史刑事は、犯人の指示で赤電話から赤電話へ、転々と走り回る。が、六度目の電話を最後に、犯人は突然、身代金の受け取りを放棄、子供を解放した。釈然としない吉敷。犯人の目的は何か?――従来の誘拐物の類型を脱し、野心的な着想で挑んだ会心の長編推理力作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
87
【吉敷竹史シリーズ】第5弾。〔再読〕プロ野球選手の息子の誘拐事件が発生、身代金を持った吉敷刑事が、疾走する場面から物語は始まる。犯人は街中の赤電話に何分後に電話するという方法で、吉敷刑事を次の赤電話又次の赤電話と走らせていく。しかし、犯人は身代金を放棄し、誘拐された子供は無事に解放される。現在では、一つの犯罪から別の目的が達成されるという、風吹けば理論が珍しくはない。劇場型犯罪で株価が動く等が有名ですが、当時としては新しい考え方だった様に思う。タイトルと野球選手である必要が解りませんが、サクッと読める。 2021/02/22
とも
59
あっという間読み終わった。以外さと狐につままれたような呆気なさ。当時は野球が本当に人気があったんだとびっくりした。 2024/02/10
coco夏ko10角
29
吉敷竹史シリーズ。誘拐犯の指示でいきなりあちこち走らされる吉敷刑事。甲斐佳子パートでの夫の様子や毎週同じ時間にぐるぐる回る白い車など、そちらでワクワク。最後にはタイトルの意味も。2020/11/29
takaya
24
25年以上前に書かれていて、当時の社会問題をテーマにしているところが古さを感じますが、同時に社会問題を別とした本格ミステリーとしても楽しめる謎解きです。さくさくと一気に読めました。2021/04/16
大阪魂
24
島田さん吉敷刑事シリーズ4冊め。読む順番ちごたけど、まあ影響なかったかな…とにかくサクサク読めて一気読み。いきなりから吉敷さんが都内を走りまくり。プロ野球選手の息子が誘拐されて身代金受け渡しに奔走してたんやけど、突然金もとらずに子供解放。とおもたら、甲斐奥さんが近所をぐるぐるまわる白いバンを発見、それに絡んで夫の謎の行動…この2つどない関わるん?っておもてたら、成程そんな裏あったんやね…吉敷さん、2人も「殺す」なんて今までと性格かわったような…でも最後はラッキーもあって真犯人逮捕!シリーズ地道におっかけよ2018/08/03
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