内容説明
葵の死の背後に見え隠れするのは、
鉄瓶長屋の事件からくすぶる大店湊屋のお家事情。
平四郎は関わりある者たちの心を丁寧に解きほぐしていく。
「わたくしには、今回のことは“通りモノ”の仕業としか考えられないのです」
弓之助の推理が過去の嘘と隠し事の目くらましを晴らす。
「ぼんくら」事件、感動の大団円!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
coldsurgeon
6
前作「ぼんくら」の後日談であり、前作の完結編でもある物語の新装版。14年前に読んだ物語であるが、すっかり内容を忘れており、新鮮だった。湊屋お家騒動の顛末が明らかになり、いくつかの謎が解き明かされて、つくづく人の心の闇の深さと暗さにおののいてしまう。江戸人情のあつさは、罪を許すことではなく、人を心の囚われ事から解き放つやさしさと強さを持っている。作者は、それをずっと追い求めている。2025/12/03
ぷにこ
3
文庫で再読。弓之助はかしこすぎるが故に、早く大人になってしまうのだろう。おでこがいることで子どもの部分を残すことができたのかも。2025/12/22
めがねおじさん
1
下巻は葵屋敷事件の解決篇となる。同心井筒平四郎は、事件の真相に迫るべく念入りかつ慎重に調べを積み重ねていく。ぼんくらどころか見事な仕事ぶりではある。もちろん彼を助ける鋭敏な美少年弓之助や人間レコーダーおでここと三太郎、そして腕利きの岡っ引き政五郎たちの助けがあってではあるが。特に弓之助の切れ者ぶりは、物語の核心部分を担う活躍を見せる。宮部作品の紡ぐ物語は、常に愛憎に揺れる人の心の機微を鮮やかに暴いて見せる。今作でも、通りモノと表現される心の闇が事件の中心に潜む。但し締め括りは何時もながら心温まるもので流石2026/01/30
ぺしみち
1
やっぱり、ずーっとイビられたら心の均衡失うよ。2026/01/21
ふぁんふぁんた
0
なかなか読み応えのある作品だった。上下巻だからではなく、人情捕物帖だからか、どこかしこで、ふむふむと思わせられる場面がある。葵さんの結末に、せっかく続編があるのになぜ?と思わずにいられなかったけど、そういうものなんだなぁ。今回も弓ノ助の賢さに感嘆し、あの話し方の言葉遣いは現代にも真似できそうだなとも思った。深川を舞台にした人情物は主人公が変わっても続いているのでまた楽しみにしよう。2026/01/28
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