内容説明
葵の死の背後に見え隠れするのは、
鉄瓶長屋の事件からくすぶる大店湊屋のお家事情。
平四郎は関わりある者たちの心を丁寧に解きほぐしていく。
「わたくしには、今回のことは“通りモノ”の仕業としか考えられないのです」
弓之助の推理が過去の嘘と隠し事の目くらましを晴らす。
「ぼんくら」事件、感動の大団円!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kei302
40
三木謙次さんの表紙カバーイラストの新装版。かなり読み込んでお仕事をされたのだと思います。読み終わって表紙のイラストを見直すと、事件の真相がきっちりと書き込まれていることに気づく。大人たちは動機や葵さんの過去にこだわって空回りするけど、弓之助と三太郎は事件現場から犯人を炙り出す。でき過ぎ感は拭えないが、ちょっとしたきっかけで人は過ちを犯してしまうこと、心の奥に深く根を張っているトラウマがひょこりと顔を出すこと。タイミングが悪かった…としか言いようがない辛い事件でした。2026/03/16
coldsurgeon
6
前作「ぼんくら」の後日談であり、前作の完結編でもある物語の新装版。14年前に読んだ物語であるが、すっかり内容を忘れており、新鮮だった。湊屋お家騒動の顛末が明らかになり、いくつかの謎が解き明かされて、つくづく人の心の闇の深さと暗さにおののいてしまう。江戸人情のあつさは、罪を許すことではなく、人を心の囚われ事から解き放つやさしさと強さを持っている。作者は、それをずっと追い求めている。2025/12/03
べこ
3
☆☆☆☆2026/03/31
ぷにこ
3
文庫で再読。弓之助はかしこすぎるが故に、早く大人になってしまうのだろう。おでこがいることで子どもの部分を残すことができたのかも。2025/12/22
かお
1
するするすると読めるので後半、謎解きも気になり深夜まで一気読み。心底悪い人間もいるが、基本レギュラー陣はみんな善人なので安心。永遠に弓之助とおでこちゃんが手を繋いで仲良く走り回る世界線であってほしい。前作も新作もまた読まなくちゃだ。美味しそうなお菜がたくさん出てきて、豊かだなと思う。2026/04/13
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