内容説明
堀田家の暮らす下町に〈日英テレビ〉のロケ隊がやってくる!? そして迎える、“大引っ越し大会”。そんな慌ただしい日々に飛び込んでくるのは、かつて閉店したお店の謎や、突然の放火疑惑、思いがけない人生の悩みに、大事な家族のメンバーとの別れ……。銭湯、豆腐屋さん、花屋さん、和菓子屋さん、染め小物店……。巡る時代を共にしてきながら、語られてこなかったご近所とそこに暮らす人々にスポットライトがあたる。人が人を呼ぶ、この下町の温かさよ! 堀田家の絆がますます深まる、大人気「下町ラブ&ピース」小説シリーズ第18弾!
目次
冬 カフェの向こうで紅茶も出番
春 恋の空き騒ぎ
夏 答えは風と本の中にある
秋 ペニー・レイン
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
108
またこの季節になり、「東京バンドワゴン」の文庫本(2年遅れ)と単行本が出版される季節となりました。この本は2年前に単行本で読んだのですが、文庫本をすべて所有しているので再読です。冬から始まり、春、夏、秋と4つの話が収められています。大家族のせいか今回は出入りが多く、イギリスに行っていた夫婦(夫がイギリス人)が戻ってきます。また元女優の女性が知り合いのいる老人ホームへと転居します。4ひきいる猫の1匹も老衰で亡くなり、新しい猫も来ます。「青春と読書」5月号に書店員(解説を書く方)の対談があります。2025/04/23
ふじさん
80
シリーズ第18弾。東京下町で明治時代から続く東京バンドワゴンという屋号の古本屋兼カフエを舞台した作品。冬は、テレビのロケ隊が来るという話で自分の故郷や、離れて暮らす家族、遠くに住む友人への思いが綴られる。春は、池沢さんがかずみちゃんが暮らす老人ホームに移り、藍子とマードックが帰国等、引っ越しが話題に。夏は、怪談噺さながらの出来事や元刑事の茅野さんの東京を離れる話等が中心。秋は、猫のベンジャミンと悲しい別れ、青の葛藤と新たな歩みが中心。当たり前の堀田家の日常が、読み手の心を優しく癒してくれる。得難い1冊。2025/07/19
木村 武史
39
面白かった。今回はお別れの多い回でした。終の話題も多くなりちょっと寂しい感じもするのですが、かんなちゃんたちも大きくなってきたので、そろそろメインの事件が発生しないか心待ちにしています(笑)藍子さんとマードックさんが帰ってきて、堀田州次郎やるうの名前が出てきた。次回はどんな事が起こるのか楽しみ。2025/09/01
シフォン
34
シリーズ第18弾。登場人物相関図は41人、4世代の大大家族、となりの藤島ハウスに住んでいる人もいるが、堀田姓一族13人が一緒に暮らしているなんてすごすぎる。サチさんの語りは心地よく、今巻は各章の最後の言葉がいつもより長いメーセッジになっている。悲しいお別れがあったり、暮らしを変えて東京を去る人がいたりと寂しいこともあったが、イギリスから藍子とマードックが戻ってきたり、新しい出会いもあり、シリーズはまだまだ続きそうですね。次回は青の話になるのかな?勘一にはまだまだ元気でいてもらわなくては。2025/08/04
Hiro
28
登場人物がいっぱいで、時々わからなくなる。それでも、文庫がでると、買ってしまう。やっぱり面白い!2025/05/01
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