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内容説明
ひとり地上に残されていた主人公・フォスフォフィライトのもとに、人間を祖とする月人たちがやってきた。フォスは祈り、月人たちは無に帰したとされる。さらに途方もない年月が過ぎたのち、フォスは新たな岩石生命体と出会い、対話することによって幸福を感じるようになるがーー。強くてもろくて美しい、宝石たちの物語、完結巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
65
感想なんて書けない・・・素晴らしくて、もったいなくて、不満で、それでいて充足していて。フォスの孤独に寄り添えなくて、それでも理解したくて、想いをはせるしかない・・・。突き放されるような気持ちと魅せられ惹き付けられてしまう感情が入り交じる。不思議な暖かい寂しさが満ちる・・・。2024/11/28
nyaoko
55
完結。孤独のままにフォスが消えなくて良かった…それでも泣きそうになった…。感動と虚無と祈りが混じる最後だった。本当に最後まで描き続けてくれてありがとうございます市川春子さん。2024/11/24
ミキ
42
ごめん、もう全然分からなかったわ。読み返すしかない。2024/11/22
ままかり
39
宝石の擬人化漫画の最終巻。人の魂を持った者たちは消滅し、代わりに自我を得た石達が地球を脱出して物語が終わる。身も蓋もないけど登場人物に自我がないと作品としては成り立たなく、人間(作者)が擬人化させている以上、鉱物も人間の写し身になるわけで、地球は滅んだけれど、人間の自我を持った石たちは新しい星で生きていく。そこに希望を感じるのは人は永続を求めるからなんだろうか。武田鉄矢の「天までとどけ」を思い出した。2025/08/04
神太郎
31
神となったフォスと新たに生まれた石達との交流でありながら段々とてつもなく壮大な展開となっており、正直感覚で読んでくしかない内容だった。我々がいなくなったあとも世界はこうして進み続けいずれは宇宙的死を迎えていくわけで。幼年期の終わりとか壮大なSFを読んだときのような「すげぇ」としか言えない感動を得ることができた。108話で終わったり仏教的なデザインなど色々計算して作っているんだろうなぁとか思ったりして、市川先生の思いの詰まった作品なのだろうなと思った。また機会があれば1から読み直したい。2025/01/03