音響サイエンスシリーズ 21<br> こどもの音声

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音響サイエンスシリーズ 21
こどもの音声

  • ISBN:9784339013412

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内容説明

行動や脳機能の計測,計算機シミュレーションなどの研究方法から始めて,乳幼児期の言語音声の獲得過程,感情や情動の発達,発達と音楽の親和性,発達障害や聴覚障害を取り上げ,こどもの音声発達に焦点を当てて解説した。

目次

1. こどもの音声研究手法
1.1 行動指標を用いた音声知覚研究法
 1.1.1 なぜ行動を測るのか
 1.1.2 乳児に適応可能な音声知覚計測手法
 1.1.3 幼児に適応可能な音声知覚計測手法
 1.1.4 行動実験における留意点
1.2 脳機能計測を用いた音声知覚研究手法
 1.2.1 なぜ脳の活動を測るのか
 1.2.2 脳機能計測が測ること
 1.2.3 こどもの音声知覚と脳機能計測
1.3 生成発達の研究手法
 1.3.1 ラベリング,音声(音響)分析
 1.3.2 音声言語獲得シミュレーション
引用・参考文献

2. 言語音声
2.1 乳幼児の音声知覚の発達
 2.1.1 胎児期から誕生までの聴覚器官と音声知覚の発達
 2.1.2 音韻と韻律の知覚発達
 2.1.3 日本語音声の知覚発達
2.2 乳児期の生成発達
 2.2.1 声帯,声道の発達に伴う音響変化
 2.2.2 乳児期の音声生成発達
 2.2.3 生成発達に影響する要因
2.3 幼児期の音声生成
 2.3.1 母音,子音の発音
 2.3.2 音節構造の発達
 2.3.3 アクセントの発達
 2.3.4 音声連続について
引用・参考文献

3. 感情
3.1 感情は音声のどこに現れるか
 3.1.1 なぜ音声から感情がわかるのか
 3.1.2 感情とプロソディとの対応
 3.1.3 感情音声の普遍性
3.2 乳児はいつから感情音声を聞いているのか
 3.2.1 感情音声に対する敏感性の萌芽
 3.2.2 乳児は感情音声をどこまで理解しているのか
 3.2.3 乳児の感情音声に対する敏感性のまとめ
3.3 幼児期,児童期を通した感情音声理解の発達
 3.3.1 幼児期における感情音声知覚の「谷」とその後の発達
 3.3.2 幼児期から児童期にかけての感情音声の発達
 3.3.3 言語情報が示す感情とパラ言語情報が示す感情
 3.3.4 顔が示す感情と声が示す感情
 3.3.5 乳児研究と幼児研究の矛盾はどう説明できるか
 3.3.6 感情音声知覚の発達に見られる文化差
3.4 感情音声の産出に見られる発達的変化
 3.4.1 感情音声の産出を追うことの難しさ
 3.4.2 乳児の音声に含まれる感情情報
 3.4.3 幼児期から児童期の演技音声における感情情報
 3.4.4 感情音声の産出におけるまとめ
引用・参考文献

4. 音楽
4.1 音楽との出会い
 4.1.1 養育者による対乳児歌唱
 4.1.2 視聴覚メディアによる音楽
4.2 知覚と認知―聞く―
 4.2.1 リズムとテンポ
 4.2.2 ピッチ(音程)
 4.2.3 協和音と不協和音
 4.2.4 メロディの記憶
 4.2.5 音楽の感情価の認知
4.3 生成―歌う―
 4.3.1 音楽的発声の始まり
 4.3.2 歌唱
4.4 発達と音楽
 4.4.1 音楽と言語の関わり
 4.4.2 音楽行動と社会性の発達
引用・参考文献

5. 障害と音声
5.1 発達障害における音声コミュニケーション:自閉症スペクトラム障害(ASD)と発達性吃音
 5.1.1 自閉症スペクトラム障害(ASD)
 5.1.2 発達性吃音
5.2 こどもの聴覚障害と音声
 5.2.1 聴力障害と聴覚障害
 5.2.2 聴覚障害児に対する補聴デバイス
 5.2.3 聴覚障害による二次的障害
 5.2.4 聴覚障害児教育における発音発語指導略史
引用・参考文献

あとがき
索引

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