内容説明
大人気「文房具」小説、待望の第4弾!
威風堂々とした佇まいで、昔ながらの銀座の息づかいを今に残す貴重な文房具店「四宝堂」。高級なものから手ごろなものまで数多くの文房具を取り扱うこの店には、今日も様々なお客が訪れる――。
血のつながらない娘の婚約祝いに何を贈ればよいか悩む父親に、数十年ぶりの来店を懐かしむ女性など。ミステリアスな若き店主の宝田硯が、十人十色の想いを持つお客たちを優しくもてなしていく。
喫茶店『ほゝづゑ』の看板娘・良子の両親の出会いも明かされ、良子のお見合い話を知った硯の心境からも目が離せない。既刊全巻・重版出来、大好評シリーズ待望の第4弾!
(底本 2024年10月発行作品)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
139
このシリーズももう4冊目なのですね。今回も「リボン」「スクラップブック」「ボールペン」「クリップ」「奉書紙」という文房具を小道具として5つの短篇が収められています。今回は特にほろりとさせてくれる作品が多いように感じました。特に「ボールペン」という作品は、新人社員を指導していく基本的な考え方があるように感じました。また主人公の文具店店主と喫茶店の女性との行方が気になります。いい人ばかり出てきます。読んでいてもリラックスしてしまいます。2024/12/29
はにこ
93
親子の話、お仕事での話がメインだった。最初の親子の話は切ない。まだ30代、また所帯を持っても良いのかもね。お仕事の話。食堂の副店長の話とか、おやっさんの話とか、節約に努めてきた女性とか。最近、仕事に不満があったんだけど、この人達に比べれば何の苦労もしていないし、努力もしていないなと反省した。もう少しがんばるか。顕くん、やっと幸せになれるかな。2025/01/28
チーママ
87
シリーズ4作目。例のごとく四宝堂文房具店を訪れる客たちのさまざまな思い出が、文房具に絡めながら描かれていく。さすがに最近はこのパターンに慣れてしまい正直またかという思いもあったが、ひとつひとつの話の完成度が高いため、ついつい感情移入してはホロリとさせられる。「スクラップブック」と「ボールペン」が好きだったが、今回の目玉は何といってもほゝづゑの看板娘・良子の見合い話。動くべきあの人がどんな行動をとるのかを楽しみに読んでほしい。2025/02/28
本詠み人
81
このシリーズ、本当に大好き。1章読む毎に「これが一番だな」...と思いつつ、次の章を読むと「やっぱりこれも素晴らしいな」となり、最終章まで読んで「どれも甲乙つけ難い」となるのだ。なぜかというと、文具を買いに来ている現実の四宝堂の中で、過去の回想シーンが良い感じにハマり、どの登場人物も“私もこう在りたいな”と思えるような素敵な人物だからだ。最後にまさかの?! 次巻が特別楽しみだ。このシリーズは是非、飛ばさずに順番通り読むことを強く勧める。2025/07/26
ばう
69
★★ 銀座の老舗文具店四宝堂を訪れる様々なお客様の話が5篇。「リボン」「スクラップブック」はそれほど心を動かされなかったけど「ボールペン」の話は好き。最終話「奉書紙」でようやく硯と“ほゝづゑ”の良子の関係に進展が見えそうだけどこの続きを読むのはもうやめようかなぁ?2025/04/02
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