内容説明
既刊全巻・重版出来、待望の第5弾!
東京は銀座の片隅にある老舗文房具店「四宝堂」。常連客はもちろんのこと、外国からの旅行者も虜にする名店だ。そんな店を一人で切り盛りする宝田硯のもとには、今日も様々なお客が訪れて――。
優秀な兄たちと比較され続け息苦しい毎日をおくる少年に、従業員の些細なミスが気になりイライラが止まらない新米店長など。悩める人々の心が、店主の優しい言葉でじんわり解きほぐされていく。
「こんなお店が本当にあったなら」と願うファンの声が続々届く、大人気シリーズ第5弾。硯の父・天才画家の墨舟と早逝した母・里利の出会いのエピソードも収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
126
シリーズ5作目まで出ました。5つの心が温かくなったりなつかしい話が収められています。いつもながら主人公のいる文具店での話ですが、飽きがこないし何かしら日常の生活などにおけるヒントなどを与えてくれます。特に「カード」という話は接客業に携わる人にとってはかなり参考になるのではないかという気がしました。また最後にはこの文具店の店主の過去と父親のかかわりが書かれています。ほろっとさせてくれます。2025/04/24
チーママ
77
未知の文具に出会えたり、悩める人が前を向いて歩けるようになるまでを毎回楽しみに読んでいる四宝堂シリーズの第5弾。前の作品に登場した人たちが何人も登場したことも嬉しかったが、四宝堂が骨董市に出店したり、硯が商店会の会報誌の取材を受けるなど、いつもと違うシチュエーションの話があったことも新鮮に感じた。最終話はマルっと硯と良子の結婚話になるのかと思いきや、硯の父の墨舟の過去と現在が…。墨舟からのプレゼントと添えられた手紙には思わずホロリ。これは続きますね。楽しみに待ちたいと思います。2025/05/08
真理そら
55
ついに良子ちゃんの指にダイヤモンドの指輪が…。ただ結婚式の予定は未定で二人とものんびりしている。硯くんの父親登場。画家なので少年のような感性の父親、一方、硯くんは幼いころから大人びた子供だったんだね。留学生の「ものさし」、居酒屋の新米店長の「カード」、竹細工職人(の孫の)思い出の「ナイフ」、編集者(記者)の「サインペン」、硯クンの家族の「絵具」。すべてじんわり温かい物語だったが「ナイフ」は切ない話だった。次回はいよいよ結婚式でしょうか。2025/04/06
カブ
45
大好きな銀座「四宝堂」のシリーズも5冊目となりました。どれも心がほっこり暖かくなるお話。特に「ナイフ」が良かった。登場する文房具にも魅了され、続きが楽しみです。2025/04/17
くりん
28
★★★☆☆(3.8)いつもながら文房具一つひとつについて思い出を語りながら丁寧に伝えてくれる。後日その文具が気になりお店で確認して一人で深く納得することがあるが、『情報カード』もその一つ。無地の物しか見た事が無かったのに何故そう呼ぶのかずっと不思議に思っていたけれど、色々な種類がありカードによっては名前や誕生日趣味など書き込む欄のあるものがあるそうだ。硯と良子ちゃん、もう少し話が進むかと期待したのだけど・・・これからも連載が続くと信じて待ちます!2025/05/11
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