内容説明
柳生の庄、最大の危機。哀しみの兄弟対決。
三代将軍徳川家光から届けられた密書が、柳生左門を解き放った。
密書の中身は、「柳生を滅ぼせ」。
愛する家光から己を引きはがし、館に閉じ込め続けた、憎き御家を壊滅せよとの命だ。
ようやく家光の元に帰れると歓喜のあまり乱心した左門は、ついに柳生藩士に向けて刀を抜く。
一方、柳生の庄に足を踏み入れた淡海一夜と柳生十兵衛は、酸鼻を極めた地獄絵図に息を呑む。
柳生家最大の危機に一夜が取った動きとは?
そして、鬼神と化した左門と十兵衛の激闘の行方は?
驚天動地の第八弾!
【主な登場人物】
一夜:大坂一といわれる唐物問屋淡海屋七右衛門の孫。柳生家の大名取り立てにともない、召し出される。
永和:上方で味噌と醤油を商う信濃屋幸衛門の長女。恋敵に妹の須乃と衣津、伊賀忍の佐夜がいる。
柳生但馬守宗矩:一夜の父。将軍家剣術指南役。息子に十兵衛三厳、左門友矩、主膳宗冬がいる。
堀田加賀守正盛:川越藩主にして老中。徳川三代将軍家光の寵愛を受ける。
総衛門:江戸城お出入り、御三家御用達駿河屋の主。材木や炭などを扱う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
50
臨機応変に動きまわる淡海屋一夜の動きがたまらない。時は、第三代将軍徳川家光(在職:1623年 - 1651年)の治世。将軍家剣術指南役・柳生但馬守宗矩の隠し子で、大阪一といわれる唐物問屋淡海屋(おうみや)七右衛門の孫で跡取りである一夜(かずや)は、柳生宗矩から一万石の大名になった柳生家の財政の立て直しを命じられる。数年後には財政が整うところまで道を作る。が、柳生宗矩は、一夜を柳生家に縛り付けようとし、三男の主膳宗冬には命を狙われる。一夜は、老中・堀田加賀守正盛に近づき柳生宗矩を牽制する。2025/08/31
蕭白
3
面白かったです。2024/09/16
Gretchen
2
間が開いたので思い出しながら読了。山場は左門と十兵衛の戦いくらいかな。2024/10/19
goodchoice
0
この表題の愚王とは将軍家光の事か。そうした愚かな独裁者に振り回される周りの家臣の哀れさを感じる。2024/11/29
gigi
0
徳川家光から左門友矩の元に届けられた密書により、左門は柳生の郷から解き放たれます。そうとは知らず、一夜と十兵衛三厳は、柳生の郷にやって来る所から物語が始まります。今回は物語が冗長に感じられましたが、一夜と三厳、小夜と永和、三厳と友矩、一夜と総衛門の関係が良く描かれていて、可哀想なシーンもありましたが、全体的に気楽に読み進めました。次作を楽しみにします。 2024/11/07
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