内容説明
敵の懐に飛び込んだ商魂武士の狙いは?
旗本から大名になった柳生家のお披露目の宴席に、藩の瓦解を企む老中・堀田加賀守が姿を現した。
柳生藩で勘定方を勤める淡海一夜の読みが見事に当たる。
堀田加賀守が「宴席こそ絶好の機会」と睨み、必ず罠を仕掛けてくると洞察していたのだ。
祝宴中の悪巧みをことごとくすり抜けた一夜は、すぐさま想像を絶する行動に出る。
堀田加賀守の屋敷まで赴き、密約を持ちかけたのだ。
三代徳川将軍家光の寵愛を独り占めしたい堀田加賀守。少しでも早く士籍を捨て大坂に帰り、唐物問屋を継ぎたい一夜――互いに利を見出す密約の中身とは?
一方、十兵衛光厳は柳生の郷を出て大坂へと向かい、但馬守宗矩は家光から命じられた会津藩加藤家への詭計を画策し……。
老中、惣目付、大名、忍、商人らの権謀術策が入り乱れる、乾坤一擲の第五弾!
但馬守宗矩の落とし胤で、「柳生家を救え」と強引に召し出されてしまった元大坂商人・淡海一夜が知恵を絞って暴れ回る!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
74
真っ正直に突き進む一夜が楽しみです。将軍家剣術指南・柳生但馬守宗矩の隠し子で、大阪一といわれる唐物問屋淡海屋七右衛門の孫で跡取り一夜の成長物語です。柳生家の次男・左門友矩が、柳生家の財政再建をおこなっている一夜の足を引っ張る。そこで一夜は、柳生家を出て江戸城お出入、御三家御用達の駿河屋に泊まり、老中首座・堀田加賀守正盛の台所方の無駄を省き信頼を得る。次は、柳生の里に居る三男・主膳宗冬の工作にかかるべく嫡男の十兵衛光厳と共に柳生の庄に向かう。🌿続く→2022/04/12
とし
72
勘定侍 柳生真剣勝負「奔走」5巻。淡海一夜と柳生十兵衛だけですね、自分が成し遂げようとしている物事がうまく運ぶように、成功するように、さまざまなところを駆け回って努力しているのは、次巻が楽しみです。 2022/05/15
蕭白
8
長いものに巻かれない主人公がカッコイイです。2022/02/07
jima
6
堀田加賀守との戦い。2024/10/05
わたしは元気
4
面白い。数馬さんの次に一夜さんが良いわぁ。2022/03/28