内容説明
大坂商人、柳生一族の陰謀に巻き込まれる!
時は寛永十三年――江戸城黒書院に呼び出された、惣目付を務める柳生但馬守宗矩。
上段の間の襖が開くと、老中の堀田加賀守より、「役目に奨励をもって、四千石を加増する」との旨が伝えられた。
本禄の六千石と合わせて、ついに一万石となり、晴れて大名となった柳生家。
だが、宗矩の顔は沈んでいた。
大名を監察する惣目付が、大名になっては都合が悪いためだ。
案の定、宗矩は即日惣目付を解かれ、監察される側に回されてしまう。
惣目付時代に買った恨みから、痛くもない腹まで探られてはかなわない。
なにしろ旗本から大名になれば、典令や家政が大きく変わるため、隙を生みやすいのだ。
一族最大の危機から逃れるべく、策を講じなければならなくなった宗矩は、なかでも武士が苦手とする金勘定が危ういと考え、ある秘策を思いつく。
なんと、大坂一と言われる唐物問屋淡海屋七右衛門の孫である一夜を召し出すという。
いったい柳生家と一夜は、どんな関わりがあるのか?
武士となった一夜に、宗矩の嫡男である十兵衛は、柳生家の者として剣術を身につけよと新陰流を指南するが……。
果たして一夜は柳生家を救えるのか?
痛快時代小説シリーズ第一弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
93
好きな忍者も剣豪も出て来ます。シリーズ1作目 2020.02発行。字の大きさは…中。江戸幕府三代目将軍徳川家光の時代、徳川に反旗を翻しそうな豊臣恩顧の大名たちの取り潰しなどを厳しく行って来た、惣目付柳生但馬守宗矩に対して四千石を加増し、一万石の大名に列する。家光は、大名になったのを機に宗矩を、表向き惣目付から外し、影の惣目付として動くように命ずるが。家光の意向を知らない他の三人の惣目付は、大名になった柳生に嫉妬し、柳生を標的に、甲賀組与力組頭・望月土佐に柳生家の瑕疵を探し出すように命じます。🌸続く→2021/03/31
とし
81
勘定侍 柳生真剣勝負「 召喚」1巻。唐物問屋淡海屋の孫にして柳生宗矩が商家の娘に産ませた落とし胤、柳生家を救うため無理やり召し出される主人公一夜、柳生十兵衛とのやりとりも何ら動ぜず、関西弁で話し強かな一夜どんな展開活躍を見せるのか楽しみですね。 2020/06/21
Atsushi Kobayashi
22
新シリーズ。まずは状況設定と、文と武の能力の定義というところ。なんとな~く、設定に無理があるような気がしますが、まずは乞うご期待ですね。2020/02/07
うさこ@タッタカタ
16
これはこれは!面白い!文句なしのエンターテーメント。左門の妖しさが色を添えます。 今までの上田作品のヒーローたちは真面目で誠実で、どこか頼り無くて。カワイかったけど、なんなん?この関ジャニ村上くんみたいなしたたかさ。新しい主人公だわー。生きてく楽しみが出来たわー2020/07/26
蕭白
12
3代家光の時代のお話。個人的に悪役のイメージの強い柳生家が舞台なので、どう展開していくのか楽しみです。2020/08/06
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