内容説明
武士の剣術と商人の金策との一騎打ち!
大坂一の唐物問屋から柳生家の勘定方となった淡海一夜。
当主の柳生但馬守宗矩から百石を毟り取り、江戸屋敷で働きはじめたのはいいが、ずさんな帳面を渋々あらためる毎日だ。
しかも、足し算引き算も満足にできない武士たちに辟易するなか、伊賀忍の佐夜を女中として送り込まれ、さらには勘定方の差配まで任される始末。
そのうえ、温かい飯をろくに食べる間もなく、柳生家出入りの大店と商談しなければならないのだ。
家中の者と出入りの商人がしていた、いい加減な取引に呆れながら、一夜は大鉈を振るう。
一方、老中の堀田加賀守正盛は嫉妬心を剥き出しにし、柳生の国元に暮らす柳生左門友矩を的に密命を発した。
また他方では、一夜の祖父・淡海屋七右衛門が、一刻も早く孫を取り戻すべく、柳生家を脅かす秘策を練る。
三代将軍の家光までもが、ついに底意を露わにし、宗矩はさらなる危機に陥ってしまい……。
果たして一夜は、柳生家を立て直せるのか?
修羅場の痛快時代小説、シリーズ第三弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
76
一夜の周りには、美しい女たちが…。将軍家剣術指南・柳生但馬守宗矩の隠し子で、大阪一といわれる唐物問屋淡海屋七右衛門の孫で跡取り一夜の成長物語です。勘定方を任された一夜は、柳生宗矩の息子としてただで働くのではなく、柳生家の家臣として、百石(一万石の大名家で百石以上の家臣は数人しかいない重臣)で仕えることを選ぶ。名前も、柳生でなく淡海一夜と名乗る。今回から門番の伊賀者の妹・佐夜(伊賀の凄腕の女忍び)が、伊賀から出て来て一夜の女中となるが、美人で、機転が利き、料理が上手く、なくてはならない存在になる。🌿続く→2021/07/14
とし
70
勘定侍 柳生真剣勝負「画策」3巻。歯に衣着せぬ淡海一夜、柳生家の家計診断をズバズバと指摘面白いですね、次巻が楽しみ。2021/06/26
アボガドみよ
12
一夜の柳生家の家計簿拝見が始まりましたが、内情はあまりにもお粗末で、嘆きっぱなしです。家光が、一夜のお目通りを仰せ。何を言うのだろう・・・それは次の巻ですか・・2021/05/20
蕭白
8
面白かったです。これからいろいろと敵が出てくるようですが、主人公がどうかわしていくかも楽しみです。2021/02/22
ばるたん
3
主人公の一夜が優れすぎて小気味良い!次号へ。。2024/12/31
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