角川文庫<br> 触身仏 蓮丈那智フィールドファイルII

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角川文庫
触身仏 蓮丈那智フィールドファイルII

  • 著者名:北森鴻【著者】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • KADOKAWA(2024/04発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041140796

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内容説明

フィールドワークで災難や殺人事件に遭遇する民俗学者が存在するのか? 蓮杖那智の助手・内藤三國は、毎度の無理難題、考察に翻弄され疲弊する日々。東北地方の山奥に佇む石仏の真の目的。死と破壊の神が変貌を繰り返すに至る理由。海幸彦・山幸彦の伝説と死者の胃の中の曲玉の関係。即身仏がなぜ塞の神として祀られたのかを巡る謎。孤高の民俗学者が奇妙な事件に挑む5篇を収録。連作短篇の名手が放つ本格民俗学ミステリ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

yukaring

66
民族学者・蓮丈那智の民族学ミステリ第2弾。いつもはフィールドワークで事件に遭遇する那智と助手の三國だが今回は地元で起こる事件に巻き込まれていく。那智の授業を受けていた女子学生の不可解な焼死や学内にあるカルトサークルの不審死、そしてなんと気絶させられた那智が同業者の死体とともに車の中で発見される事件まで発生。事件の根底にある山奥の石仏や飲み込まれた勾玉、即身仏の祠などのディティールが面白く興味深い。そして相棒として頼りない三國をサポートする教務部のあの人も登場。民族学とミステリとのバランスが程よいシリーズ。2024/07/15

こら

37
民俗学者蓮杖那智シリーズ第2弾。前作が那智がフィールドワーク先で事件に巻き込まれるパターンでしたが、今作からは大学内での事件(学内での事件は特に「大黒闇」がオススメ!)が描かれたりと物語の幅が広がり、北森先生もノッてきた!また、狐目の教務主任の以外な正体やミクニ以外の新しい助手も増えて・・・こういうホームズ・ワトソン役以外のキャラも魅力的なのはいいですね。ベストは那智が山荘で事件に巻き込まれ、嫌疑をかけられる「死満瓊」。2025/04/08

ひさか

31
小説新潮2001年3月号大黒闇、6月号死満瓊、10月号触身仏、2002年2月号御蔭講、8月号秘供養、の6つの連作短編を2002年8月新潮社刊。2005年8月新潮文庫化。加筆修正し、法月綸太郎さんの解説を付けて2024年4月角川文庫化。民俗学ばかりでなく、前巻と同様に警察が登場する事件が絡むところが、少し残念。民俗学ネタだけのチョイスもあっただろうに…。ラストで登場する新しい助手の佐江由美子はレギュラーになるのだろうか。これが気になる。2024/06/30

ま~くん

28
全国各地に残る伝承を現地に赴き調査。その度に事件に遭遇する蓮丈那智と助手の三國。今回面白かったのは「御蔭講」。わらしべ伝説にまつわる話だったが印象に残るフレーズが。「日本人は熱狂の頂点に立つアイドルを作るとほぼ同時に、その人物をいかにどん底に突き落とすかを策謀する民族である。言うならば、アイドルは貶められるために作られているんだ」。日本人は何事も中庸で感情を表に出したがらない人が多いと思っていた。でも日々のニュースを見ていると確かにかつての有名人が一度躓くと徹底的に叩きのめされる現実。大谷翔平、ご無事で。2025/01/18

アナクマ

24
民俗学ミステリ。00年代の日本の大学に勤務するホームズとワトソンのようなコンビが謎解きをする。1話_飢饉と誘拐。「山人による誘拐と、葬制の二元論を結びつける説」とか。2話_宗教サークル。古事記と民族覇権争い、神が変貌すること(というより、何らかの利益を享受したい人間側が、都合の良いように如何様にも解釈して神概念を利用すること)。「宗教は信仰とは別の次元で社会の中のシステムを担うことで存在を主張できる説」とか。学術的にどう位置づけられるのかわかりませんが、それらの仮説っぷりが魅力な短編集。2025/10/15

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