内容説明
激動の歴史の中で、ひっそりと姿を消した小さな村。その村が遺した奇妙な文書は、邪馬台国への真の姿へと迫る秘録だった! 銅鏡、鬼、殺戮、たたら製鉄、出雲大社……驚くべき真の日本史が、眼前に現れる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ま~くん
22
邪馬台国。歴史浪漫を掻き立てる古代の謎の国。治めていたのは卑弥呼。その正体も謎のままだ。これだけでも古代史ファンを惹きつけて止まないが、更に殺人事件も絡み最後まで読み手を飽きさせない。天照大神、大国主命等の名前や由来も要所に出てくるが小難しさは全く感じさせなかった。およそ1800年前の真実等知りようもないと思うが、民族学者、蓮丈那智と助手の内藤三國の今迄聞いたこともなかった考察に唸ることばかり。個人的には本能寺の変、坂本龍馬暗殺の真の首謀者探しと同じく、日本史の万人が知りたいを満喫させてくれた一冊だった。2024/12/25
ぶんぶん
21
【図書館】フーッ、凄い物語でした。 蓮杖那智シリーズだから読み切ったが、他の作家では途中リタイヤしていたと思う。 それほど、知の知識が次から次へと押し流されるように出現する。 600ページ強の大ボリューム、感心する。 共著の浅野里沙子さんは存じ上げなかったのですが、北森氏と深い思い入れがあるそうです。 連載を読んでないのでどこからが女史の筆なのか判りませんが、良く纏まっている思います。 ご苦労様と言いたい。 しかし、邪馬台国伝説に一石を投じた作品ではある。 北森氏に乾杯!2024/11/15
ソラ
12
【読了】A 色んな要素が複雑に絡まり、どんな風に収束するのだろうかとわくわくしながらの幸せな読書だった。もう読めないと思っていた蓮丈那智フィールドファイルシリーズの新作が読めて本当にうれしい。2024/09/08
ほたる
11
『狐闇』の続編と気づいた瞬間から物語はまたしても大きな陰謀の渦に巻き込れる。とあるひとつの村の遺聞から導き出される論考、そしてそれに関わる人たちの真相。度々驚かされるポイントが散りばめられていて、面白さは常に加速していく。遺聞を解き明かす過程においてミステリ的な暗号解読が使われるのもまた面白い。そしてそれを起点として膨らんでいく発想、そして導かれる真実、さらには邪馬台国の謎までも。圧倒的に興味深いという意味で面白い一冊。2024/11/03
備忘録
10
タイトルの通り邪馬台国の話題を軸としながら、記紀神話の時代から近代、さらには過去に関わった事件まで全て絡めて完結する壮大な作品。 これだけの知識と想像力は作家として本当に大きい そして、作者急逝による未完の作品を完成させて刊行してくれたことに感謝2024/12/27
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