角川文庫<br> 凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルI

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角川文庫
凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルI

  • 著者名:北森鴻【著者】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • KADOKAWA(2024/04発売)
  • 盛夏を彩る!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/28)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041140758

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内容説明

「異端の民俗学者」と呼ばれる蓮丈那智の研究室 には数々の依頼が舞い込む。助手の内藤三國と共に那智が赴くと、なぜか調査は事件へと変貌する。激しく踊る祭祀の鬼。凶々しい笑みの面の由来。丘に建つ旧家の離屋に秘められた因果。三國が遭遇した死亡事故の顛末。才能と美貌を兼ね備た那智の推理は深淵に潜む真実を炙り出す。過去と現代を結ぶ殺人事件に民俗学的考察が冴え渡る5篇。北森鴻の代表シリーズ、待望の再始動。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yukaring

71
民族学とミステリのバランスが抜群なシリーズ。久しぶりに再読したがやっぱり面白い。異端の民族学者・蓮丈那智の元に持ち込まれる奇妙な依頼の数々。しかし那智が助手の三國を連れてフィールドワークに赴くと調査はなぜか事件へと変貌する。鬼の祭祀とストーカー殺人、まがまがしく笑う面から派生する殺人、旧家に伝わる離屋に秘められた秘密、遺体を仏像に見立てた見立て殺人など歴史と因果が絡まりあい、闇に埋もれた過去の真実と現在の事件が那智の鋭い頭脳によって解き明かされる。民族学的うんちくも楽しめる物語。2024/06/24

ぽろん

31
異端の民俗学者の美人教授と助手が調査に赴くと、必ず殺人事件が、、、。民俗学とミステリーを同時に堪能という事だが、自分にはちょっと難解。なかなか、中に入り込めず読了。又、機会があれば、読み直したいです。2024/05/24

geshi

30
蓮丈那智というネーミングと他を寄せ付けないキャラクターの魅力がフックになり、しっかりした民俗学的考察が知的好奇心をくすぐり、ミステリとして綺麗に着地する、シリーズのパッケージングが本当によくできている。『鬼封会』祭祀にも事件にも見えた形の逆転を効かせた巧さ。『凶笑面』面の解体=事件の解決が密接に絡めたつくり。『不帰屋』離屋の意味の変化は興味深いが動機は納得できん。『双死神』HOWは面白いけど別シリーズと繋げるのは早くないか?『邪宗仏』民俗学に余りを作ったのは良。フーダニットはでたとこ勝負な感じ。2024/05/17

ひさか

25
小説新潮1998年5月号鬼封会、9月号凶笑面、1999年3月号不帰屋、10月号双死神、2000年4月号邪宗仏、の5つの連作短編を加筆修正し単行本化。2000年5月新潮社刊。2003年2月新潮文庫化。加筆修正し、岩井圭也さんの解説で、2024年4月角川文庫化。帯の文句「再始動」に惹かれて手に取りました。民俗学と蓮丈さんと内藤さんのコンビが魅力的で楽しい。おそらく時代に合わない表現を中心に変えてあるのだと思うが、必ず刑事事件が起こるところに当時もののミステリを強く感じる。2024/06/30

うなぎ

16
帯の「民俗学×本格ミステリ ここが、原点」に惹かれて勘で買った本。本を開いてすぐの「諸星大二郎先生の「妖怪ハンター」に捧ぐ」の文面から期待値爆上がりしてたら、ミステリーがおまけっぽく感じるくらい、テーマになる民俗学の話がめちゃくちゃ濃くて面白かった。それぞれ短編の「鬼封会」「凶笑面」「邪宗仏」など不気味な題と雰囲気も合ってた。おかげで民俗学ものが読みたくなったので、遠野物語を久々に読む予定。2024/05/19

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