内容説明
帝国の未来たる双子レトとガニーマに対する企みは、アトレイデス家内部にもあった。仇敵ハルコンネン男爵の悪霊にとりつかれ、忌み子と化した双子の摂政アリア。ベネ・ゲセリットに加担したかのようにも見える祖母ジェシカの謎の行動……。みずから死を偽装し、砂漠へひとり旅立ったレトは、メランジによる幻視のなか、全人類を救済する〈黄金の道〉を見出すが! 権謀術数渦巻く伝説の未来史シリーズ第三部。解説/堺三保
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねりわさび
83
DUNE三部作目、ポールアトレイデス編の完結章。ポールの息子と娘を主人公にあて、前作まで登場していたキャラクターたちが様々な形で再登場し物語が進行していく。少し意外な形で斃されたはずの者たちも現れるので僅かに戸惑うかもしれません。ラストは衝撃的。次回作、第4部も新訳で読みたいものです。たいへん面白かったですね。2024/04/18
ふりや
10
双子のレトとガニーマと、コリノ家の当主による新たな帝座争い。視点が激しく入れ替わり、登場人物たちの思惑が交差し、複雑な物語で上下巻合わせてなかなかの読み応えでした。『砂の惑星』から読んできた身としては、やはりポールとアリアの行く末には心が動かされるものがありました。終盤に描かれるレトの「覚醒」にも驚かされました。砂漠の力を取り込み、あんな事になるとは。いったんお話に区切りがついたとは言え、続編が気になる終わり方でしたね。ヴィルヌーヴ版の映画を観た後なので、各キャラのビジュアルが浮かぶのも面白かったです。2024/03/31
mameta_vista
3
★★★☆☆2024/03/31
書茶
0
duneの新訳版を読了しました。 読書ヌーブな私には読み進める事が困難な時もありましたが、”ぬえ”の加藤直之氏の装画に勇気をもらいつつ最終頁まで到達しました。レトの〇〇化には「どぇっ」と声(心の)がでました。(the flyのジェフゴールドブラムの感じか?と勝手に想像)2024/03/24