内容説明
皇帝ポール・アトレイデスが砂漠の中へと歩き去り、10年が過ぎた。惑星アラキスは緑のオアシスが散在する別天地になりつつある。だが、この緑化は帝国を破滅に導く陥穽だった! そんななか、宿敵コリノ家はポールの双子の遺児レトとガニーマを暗殺し、帝国の覇権を取りもどさんとする。砂の惑星は恐るべき危機を迎えていた――ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督により映画化された『デューン 砂の惑星』。その傑作未来史第三部の新訳版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
at-sushi@進め進め魂ごと
44
「神は細部に宿る」と言うが、宇宙規模の政争劇を描きながら、各章の冒頭を飾る創作古典や詩の引用に始まり、入り組んだ統治機構、特異な自然生態や衣装、調度品から武器、文具に至るまで、凄まじい精緻さでこの世界観を構築、描写した著者の創造力に圧倒される。権謀術数渦巻く物語は、様々な古典や神話を題材にしているのかもだが、複雑にして濃厚、只々凄い神作品(語彙力) 下巻へ。2024/08/27
ビイーン
30
皇帝ポールが砂漠に消えてから10年の歳月が経った。皇帝家のコリノ家やベネ・ゲセリット、アトレイデスに不満を持つ反体制派のフレメン達がなにやら不穏な動きを見せ始めている。ポールの双子の子供達は不利な状況に追い込まれて命の危険が迫っている。アリアがあんな事になってしまうのは少し悲しくなる。前作よりこっちの方が断然面白い。久しぶりに傑作SF小説と出会えて嬉しい。2025/02/16
塩崎ツトム
20
アリアの摂政政治の限界と新時代への期待。「砂漠の救世主」からさらに重厚さを増している。2024/09/08
ふみふみ
16
前作と比べ物語の展開が随分とスローテンポで、なんだか勿体ぶってる感もします。しかし、後半の後半でアトレイダスVSアトレイダスの図式が明確になり、一気にテンション爆上がりました。下巻へ続きます。2024/06/04
ふりや
15
『砂の惑星』も『砂漠の救世主』も大好きだったので、手に入りづらかったシリーズ続編が新訳で読めるのは嬉しい限り!これもヴィルヌーヴ版の映画化の影響でしょうか。本作は砂漠で育った双子の兄妹、レトとガニーマを中心に、これまで同様に重厚な物語が展開。お馴染みのキャラクターたちも引き続き登場し、激しい帝国の覇権争いが描かれます。章ごとに視点が細かく切り替わり、500ページかけてじっくりと話が進んでいくのですが、相変わらず政治、宗教、その他の細かいガジェットなど世界観の作り込みがものすごいです。このまま下巻へ!2024/03/19
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