よだかの星

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よだかの星

  • 著者名:宮沢賢治/村上康成
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 岩崎書店(2024/01発売)
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  • ISBN:9784265071081

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内容説明

鷹から名前を変えないと殺すと脅されたよだかは、自分も虫を殺して(食べて)生きていることを思い、このような悲しみの関係から逃れたいと願って、遠い空へむかう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかだ

49
子供が初めて挑む夏の読書感想文にこの本をチョイス。重すぎへん?って心配だったんだが。子供に聞くと、よだかはこんなにも頑張って頑張って星になれたのだから最後は幸せだったんじゃないか、と言う。ホントか~?と私。そもそもそこまで追い詰められたよだかの悲しさよ…。どうしようもなかったのか、キミがよだかならどうしたか、キミがよだかの周りにいる鳥だったらよだかにどんな言葉を掛けたか、子供と色々話し合う。よだかは星になれて良かった。けれどよだかの星は、かなしい星。というのが子供の出した結論。良い読書感想文になりそうだ。2018/08/13

てんちゃん

35
少し前に『銀河鉄道の夜』を読み、「よく分からない(T-T)」と思ったあとの、『よだかの星』。今度は「分かったけど、共感はできない。釈然としない。」という感想。どうしてそこで挫けて星になっちゃうかな。哀しみを抱えて生きていこうよ。でも、共感出来ない本に出会うことも、おもしろい。宮沢賢治は、好きじゃないけど気になって仕方ない。粘りづよく読み重ねたい。2016/06/12

スノーマン

32
『よだかの片思い』を読んでから、もともとのよだかをずっと読みたかった。うとまれ改名をせまられお日様に憧れ星に憧れる、追い詰められた、みにくい顔のよだか。大人の自分が読んでも難しい。でも、絵本の形になっているので絵とともに必死なよだかの気持ちが迫ってくる。表紙のよだかの絵は愛らしくて手のひらにてナデナデしたくなる。星になるにはよほど金もいるのだ、の言葉がシビア。2013/12/23

テツ

15
自分の醜さに絶望し、そんな醜い自分自身が生きるため他の生命を食い散らかして生きていることにふと気づき更に絶望する。星になるため空の果てを目指し凍えるような空を独りで高く高く飛ぶうちによだかの涙は乾き、よだか自身もこの世界の悲しい生命の円環からようやく抜け出しやっと解き放たれた。生きること、そして僕らが暮らす地上は悲しさで満ち溢れている。いつかよだかのように全てから解き放たれる日が来ることをずっと願っている。2015/01/27

ほのぼの

14
ブックトーク選書のため読んだ。よだかがかわいそうすぎてならない。いい話だが、諸事情によりたぶんこの話は選書に入らないと思う。挿し絵がかわいくてイメージがつきやすいので賢治初心者にはいいかも。2016/01/22

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