内容説明
やり手のオツベルのもとに偶然やってきた白象。最初は楽しく働いていたが、酷使され、食べ物も減らされ、弱り切って、ついに月の助けを借りて、仲間に救出を求める。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
このえ
19
★★★☆☆中学校の国語の教科書で読んだので再読。オツベルのところに白象がやってきた。オツベルはうまいこといって白象を働かせる。最初は楽しく働いていたのだが、オツベルはだんだんとえさをえらして重労働をさせ白象を弱らせる。「くるしいです。サンタマリア。」仲間の象に助けを求める。仲間の象がやってくるグララアガア、グララアガアが恐ろしく印象的。仕事が多忙だった時「くるしいです。サンタマリア。」と言い合った頃が懐かしい。2020/05/31
衣鞠
12
娯楽としての読書もいいけれど、名作に幼少期から触れさせたいと思い職場に置こうかと思いまずは自分で。とある小説家さんの作品はこのお話がモチーフだったのですが、私は読んだことがなかったのでずっと読みたかったお話。宮沢賢治にはほとんど触れてこなかった私は、どう捉えたらいいのか悩みます。仄暗い。子どもはどう感じるのだろう。2016/07/30
サウスムーン
9
宮沢賢治作品。割と読みやすい。ずる賢いオツベルと健気な象、読み進めるごとに顕著になってゆく。象が救われる結末は嬉しいが、なんと勝手な人間だ。2018/10/24
いくっち@読書リハビリ中
7
DS文学全集で読了。なんつーか、オツベルと象の会話がシュールすぎる。なぜこんなにも象に辛く当ったのだろうか。象は助かるのだが、「まあ、よかったねやせたねえ」だけで済ますのもいかがなものか。これを児童小説や絵本にするとどうなるかとても気になる。2009/08/07
k66gunso0822
5
不思議で怖〜い話でした。最初からオツベルの作戦だったのか〜!絵がいい雰囲気出してます!2011/07/31