内容説明
砂を含んだ風が吹く秋のある日、淑妃の飼い犬が御花園の外れで掘り当てたのは、ひとつの髑髏だった。いったい誰の髑髏なのか、恐怖と興味で後宮内は大騒ぎ。男装の昭儀・翠蘭は、皇帝である高義宗から、後宮の平穏を乱す事件を見過ごすわけにはいかないと、髑髏の謎を調べるよう命じられた。しぶしぶ事件を調査する翠蘭だが、行方不明者はさっぱり見つからず、そのうえ別の事件に行きあたり……!? 山育ちの男装妃とキレ者の美形皇帝による男女逆転中華後宮ファンタジー、第三弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
30
秋のある日、淑妃・秋華の飼い犬が御花園の外れで掘り当てた髑髏。後宮の平穏を乱す事件を見過ごすわけにはいかないと、翠蘭は義宗帝から髑髏の持ち主を調べるよう命じられる第三弾。事件を調べてゆく過程で増えてゆく、義宗帝の寵姫・淑妃や皇后たちとの関わり。玉英たちほかの妃嬪たちの事情、そして思わぬ形で発覚する意外な事実。主人の翠蘭相手でも言いたい放題の明明には苦笑いでしたけど、判明した院試問題を巡るあれこれが次回以降の課題になるのかな。この感じだと後宮の外に出ることになりそうで、どんな展開が待っているのか続刊に期待。2023/07/31
よっしー
20
そこまで大騒ぎしてないけど、普通に考えると自分の過ごしている場所から髑髏が出てくるとか、怖すぎるんですが…。何故、妃の皆様方は幽鬼の方が怖がるのか…と見当違いな事を考えてしまいました(笑 今回も皇帝からの依頼で、翠蘭は事件の真相を追い求めて無事に解決…までは良かったのですが、次巻はまさかの後宮の外に出る事に…。単なる便利屋になりつつある気がします。まあ、皇帝が気を許せる人が少ないからこそなのでしょうが…。2024/10/30
はなりん
15
シリーズ3巻。淑妃が頭角を表してきた。そして新たな妃嬪玉風の登場と後宮に新たな髑髏にまつわる事件が勃発。髑髏を埋めたのが玉風だったのよね?でも背景がよくわからないまま終わってしまった。最後は外朝へ調査に出されたところで終わって次巻へ続く。院試試験の不正と皇帝への反逆と今回の髑髏事件が繋がってる感じかしら?淑妃の立ち位置もよくわからないままでした。2024/08/10
punto
6
皇帝は美形設定なものの、ほとんど人気がない後宮のお話。。。このたびまともな妃が出てきたけど、まともじゃないのも出てきて、まともじゃない人の方が圧倒的多数。これ皇帝とくっついたら何だったのと思う話になっちゃうから、変な路線のまま行ってくれることを希望します...。2024/02/03
あずとも
6
シリーズ第3弾。後宮で見つかった髑髏の持ち主を調べるよう命じられた翠蘭が事件を調べる中で皓皓党の影が。そして次作では皓皓党が絡んでいるだろう科挙の不正を明らかにする為に翠蘭が調査へ。後宮外での調査はもちろん初めてだし義宗帝の側近で有能な刑部尚書官とどのような調査を行うのか今から楽しみ。2023/06/25