内容説明
「科挙試験の不正を正せ」。義宗帝の命により、秘密裏に後宮を抜け出し、南都で調査を行うことになった妃嬪・翠蘭。官僚の陸生の力を借りて、科挙試験合格を目指す王静という男性になりすまし、不正に関わっていると思しき教育機関の長官に接触を試みる。南都を歩き回って調査を進める翠蘭だが、ある時、何者かに後をつけられていることに気がつく。果たして翠蘭は正体を明かすことなく不正を暴くことができるのか!? 山育ちの男装妃とキレ者の美形皇帝による、男女逆転中華後宮ファンタジー、第四弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
義宗帝の命により、秘密裏に後宮を抜け出した妃嬪・翠蘭。南都に向かって科挙試験合格を目指す王静という学生になりすまし、科挙試験の不正調査を行う第4弾。官僚の陸生の力を借りて南都の学生となり、歩き回って調査を進めて、不正に関わっていると思しき学政に接触を試みようとする翠蘭が、ある時何者かにあとをつけられていることに気がつく展開で、そこから過去の事件にも繋がる手がかりを得てゆく展開でしたけど、陸生も指摘する彼の剣たらんとする二人の関係性が、かけがえのないものと自覚しつつある中でどう変わるのか気になるところです。2024/02/07
あずとも
4
翠蘭が男装して街に出て科挙試験の不正について調査する。その過程で皇帝だけが出入り出来る書庫の中にある書物を読む仕掛けに気付き、書かれている内容を知った義宗帝は今後どう動くのだろうか。2023/12/20
砂ちゃん
2
武術的には強くても、かなり人が好くて割と世間知らずな主人公(しかも後宮妃)を汚職事件の解決のため市井へ放流するのは不安だったのだが、なんか事件解決より、後学のためみたいな。解決には貢献してるけど。 そして主人公より、帝の方が物語の次の段階へ進んでるし。2024/03/04
炒飯
0
後宮の男装妃…翠蘭。しっかり男装した。今回は男装した翠蘭が市井に行き、科挙試験の不正を調査するという話。幽鬼は出てきたっけ?義宗帝が翠蘭をかけがえのないものと自覚していくであろう変化が書かれていて、人間らしくなっていくのかな~と期待。皇帝だけが読める仕掛けが施された書物、それを読んだ義宗帝は…。次巻が気になります。2024/04/06