岩波文庫<br> 太平記 五

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岩波文庫
太平記 五

  • 著者名:兵藤裕己
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  • 岩波書店(2023/06発売)
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  • ISBN:9784003014356

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内容説明

観応2年(1351)2月高師直・師泰が討たれた.延文3年(1358)4月には足利尊氏も病死し,12月に義詮が征夷大将軍に就任した.南北の争いが続く中,康安元年(1361)には京都で大火・疫病・大地震が発生,南朝軍が進攻した.有名な「神霊矢口渡」や大名佐々木道誉のエピソードも挿まれ,バサラの時代が語られる.(全6巻)※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

目次

凡例
第三十巻
将軍御兄弟和睦の事 1
下火仏事の事 2
怨霊人を驚かす事 3
大塔若宮赤松へ御下りの事 4
高倉殿京都退去の事 5
殷の紂王の事、并 太公望の事 6
賀茂社鳴動の事、同 江州八相山合戦の事 7
恵源禅閤関東下向の事 8
那和軍の事 9
薩 山合戦の事 10
恵源禅門逝去の事 11
吉野殿と義詮朝臣と御和睦の事 12
諸卿参らるる事 13
准后禅門の事 14
貢馬の事 15
住吉の松折るる事 16
和田楠京都軍の事 17
細川讃岐守討死の事 18
義詮朝臣江州没落の事 19
三種神器閣かるる事 20
主上上皇吉野遷幸の事 21
梶井宮南山幽閉の御事 22
第三十一巻
武蔵小手指原軍の事 1
義興義治鎌倉軍の事 2
笛吹崇軍の事 3
荒坂山合戦の事、并 土岐悪五郎討死の事 4
八幡攻めの事 5
細川の人々夜討せらるる事 6
八幡落つる事、并 宮御討死の事、同 公家達討たれ給ふ事 7
諸国後攻めの勢引つ返す事 8
第三十二巻
芝宮御位の事 1
神璽宝剣無くして御即位例無き事 2
山名右衛門佐敵と為る事 3
武蔵将監自害の事 4
堅田合戦の事、并 佐々木近江守秀綱討死の事 5
山名時氏京落ちの事 6
直冬と吉野殿と合体の事 7
獅子国の事 8
許由巣父の事、同 虞舜孝行の事 9
直冬上洛の事 10
鬼丸鬼切の事 11
神南合戦の事 12
東寺合戦の事 京軍と号す 13
八幡御託宣の事 14
第三十三巻
三上皇吉野より御出の事 1
飢人身を投ぐる事 2
武家の人富貴の事 3
将軍御逝去の事 4
新待賢門院御隠れの事、付 梶井宮御隠れの事 5
細川式部大輔霊死の事 6
菊池軍の事 7
地図 太宰府周辺図
新田左兵衛佐義興自害の事 8
江戸遠江守の事 9
第三十四巻
宰相中将殿将軍宣旨を賜る事 1
畠山道誓禅門上洛の事 2
和田楠軍評定の事 3
諸卿分散の事 4
新将軍南方進発の事 5
軍勢狼藉の事 6
紀州龍門山軍の事 7
地図 紀伊国関係図
紀州二度目合戦の事 8
住吉の楠折るる事 9
銀嵩合戦の事 10
曹娥の事 11
精衛の事 12
龍泉寺軍の事 13
平石城合戦の事 14
和田夜討の事 15
吉野御廟神霊の事 16
諸国軍勢京都へ還る事 17
第三十五巻
南軍退治の将軍已下上洛の事 1
諸大名仁木を討たんと擬する事 2
京勢重ねて天王寺に下向の事 3
大樹逐電し仁木没落の事 4
和泉河内等の城落つる事 5
畠山関東下向の事 6
山名作州発向の事 7
北野参詣人政道雑談の事 8
尾張小河土岐東池田等の事 9
仁木三郎江州合戦の事 10
第三十六巻
仁木京兆南方に参る事 1
大神宮御託宣の事 2
大地震并びに所々の怪異、四天王寺金堂 倒の事 3
円海上人天王寺造営の事 4
京都御祈兊の事 5
山名豆州美作の城を落とす事 6
菊池合戦の事 7
佐々木秀詮兄弟討死の事 8
細川清氏隠謀企つる事、并 子息首服の事 9
志一上人上洛の事 10
細川清氏叛逆露顕即ち没落の事 11
頓宮四郎心替はりの事 12
清氏南方に参る事 13
畠山道誓没落の事 14
細川清氏以下南方勢京入りの事 15
公家武家没落の事 16
南方勢即ち没落、越前匠作禅門上洛の事 17
〔付録〕系図(清和源氏系図(一),清和源氏系図(二))/『太平記』記事年表5
〔解説5〕『太平記』の時代 バサラと無礼講

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

118
太平記の第5巻となり足利尊氏もいなくなり、バサラといわれる佐々木道誉などについて語られたりします。この本を読んでいると史実の部分がどれで架空の話がどこなのかわからなくなります。やはり昔の文章とは言いながら声に出して読むと小気味よさがさらに感じられる気がします。講談の元祖のような気もします。隆慶一郎さんもこの本から大分影響を受けているのでしょうね。2017/06/26

syaori

32
直義の都落ちと死、南朝との和睦と破たん、尊氏逝去、有力大名たちの争いが描かれる第5巻。南朝方は将軍方の内紛に利用されているようで大変と思いますが、北朝の存在感のなさを思うとそれでも良いのかもしれません。この巻で印象的なのは有力大名たちの富貴を誇る華美な数寄ぶりと争い。馬を濃紫や薄紅などの色に染め綾羅を飾って入京する武士たちや豪勢で趣向を凝らした酒宴の様子は当時の武家の力を感じさせます。その彼らが謀を仕掛け合い、南朝も絡んで四海の内は全く穏やかならざる様子なのに次はいよいよ最終巻。大丈夫なんでしょうか。2016/12/05

Francis

10
この巻で足利直義、そして足利尊氏が死去する。直義は「毒殺と噂された」と尊氏による殺害をほのめかしているが、よく読むと「このまま生きていても仕方がない」と直義が嘆き続けていた、と取れる描写がある。亀田俊和先生が「観応の擾乱」で主張したように直義は病死ではないだろうか。2021/05/03

isao_key

8
5巻では高師直の死後、観応の擾乱のののちの場面が描かれている。南北朝の対立はまだ続いており、そんな中で足利尊氏が死去する。これほどの大人物の割には、あっけない記述をしていて、背中に腫瘍ができ名医や陰陽寮の長官、祈祷師などが祈り続けるも、57歳でこの世を去った。この場面の前の描写では、当時の公家人の没落ぶりと、それに対して武家の繁栄ぶりを対比している。「無礼講」とは後醍醐天皇が、飲茶の会時に始めたことが記述に残る。「衣冠を着せず。ほとんど裸形にて、飲茶の会有り。これ学達士の風か。世にこれを無礼講の衆と称す」2016/07/31

Francis

7
今回の分冊は足利直義、尊氏兄弟の死、正平の一統、細川清氏の反乱など、相変わらずの戦乱続き。でもやはり今分冊も面白かった。2016/06/18

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