岩波文庫<br> 太平記 四

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岩波文庫
太平記 四

  • 著者名:兵藤裕己
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  • 岩波書店(2023/06発売)
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  • ISBN:9784003014349

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内容説明

貞和四年(1348),楠正成の子正行が父の十三年忌に際して挙兵し,山名時氏と細川顕氏の軍を破った.これに対し高師直・師泰兄弟が楠討伐に向かい,正行・正時兄弟は戦死し,師直は吉野南朝の皇居を焼き払った.その後師直は足利直義と対立し観応の擾乱となったが,観応二年(1351)武庫川で上杉能憲に討たれ,高一族は滅亡した.[全6冊]※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

目次

凡例
第二十二巻(欠)
第二十三巻
畑六郎左衛門時能の事 1
戎王の事 2
鷹巣城合戦の事 3
脇屋刑部卿吉野に参らるる事 4
孫武の事 5
将を立つる兵法の事 6
上皇御願文の事 7
土岐御幸に参向し狼藉を致す事 8
高土佐守傾城を盗まるる事 9
第二十四巻
義助朝臣予州下向の事、付 道の間高野参詣の事 1
正成天狗と為り剣を乞ふ事 2
河江合戦の事、同 日比海上軍の事 3
備後鞆軍の事 4
千町原合戦の事 5
〔地図〕瀬戸内海関係図
世田城落ち大館左馬助討死の事 6
篠塚落つる事 7
第二十五巻
朝儀の事 1
天龍寺の事 2
大仏供養の事 3
三宅荻野謀叛の事 4
地蔵命に替はる事 5
第二十六巻
持明院殿御即位の事 1
大塔宮の亡霊胎内に宿る事 2
藤井寺合戦の事 3
伊勢国より宝剣を進す事 4
黄粱の夢の事 5
住吉合戦の事 6
四条合戦の事 7
秦の穆公の事 8
和田楠討死の事 9
吉野炎上の事 10
第二十七巻
賀名生皇居の事 1
師直驕りを究むる事 2
師泰奢侈の事 3
廉頗藺相如の事 4
妙吉侍者の事 5
始皇蓬珉を求むる事 6
秦の趙高の事 7
清水寺炎上の事 8
田楽の事 9
左兵衛督師直を誅せんと欲せらるる事 10
師直将軍の屋形を打ち囲む事 11
上杉畠山死罪の事 12
雲景未来記の事 13
天下怪異の事 14
第二十八巻
八座羽林政務の事 1
太宰少弐直冬を婿君にし奉る事 2
三角入道謀叛の事 3
鼓崎城熊ゆゑ落つる事 4
直冬蜂起の事 5
恵源禅閤没落の事 6
恵源禅閤南方合体の事、并 持明院殿より院宣を成さるる事 7
吉野殿へ恵源書状奏達の事 8
漢楚戦ひの事、付 吉野殿綸旨を成さるる事 9
第二十九巻
吉野殿と恵源禅閤と合体の事 1
桃井四条河原合戦の事 2
道誉後攻めの事 3
井原の石龕の事 4
金鼠の事 5
越後守師泰石見国より引つ返す事、付 美作国の事 6
光明寺合戦の事 7
武蔵守師直の陣に旗飛び降る事 8
小清水合戦の事 9
松岡城周章の事 10
高播磨守自害の事 11
師直以下討たるる事 12
仁義血気勇者の事 13
〔付録〕系図(高氏系図,上杉氏系図)/『太平記』記事年表4
〔解説4〕『太平記』の本文

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

142
もうこの巻になると史実なのか架空の物語なのかがよくわからなくなってしまいます。中国の話などもよく出てきたりします。高師直の一族も結局滅亡してしまいます。ただいつもながらこの文章自体のテンポは好きで声に出して読むとよりわかりやすい気がします。2017/05/17

syaori

34
勢いのない南朝方で一人気を吐く楠正行の奮戦と将軍方の内紛、足利家の執事高一族の滅亡が描かれる第4巻。楠正成の息子正行は奮戦ぶりもですが、後村上天皇との最後の対面とそれに続く物語の悲劇性が強く大変印象的でした。また高師直・師泰兄弟や尊氏の弟の直義の驕慢ぶり、天下を乱す怪異なども描かれますが、大塔宮や楠正成が天狗になって怪異を起こすという話は当時の南朝への同情を思わせて興味深いです。将軍家の内紛は武家たちがどう動くのか分からなくて大変スリリング。高一族滅亡で以下次巻。将軍を追い詰めた直義はどうなるんでしょう。2016/12/02

Francis

14
再読。前回も書いた通り、第29巻で足利直義が南朝に走る場面で史記の項羽と劉邦の戦いが延々と引用される。おまけに項羽の軍師范増老人が項羽にちん毒で殺される、と事実と異なる描写がされている。どうも「観応の擾乱」で亀田俊和先生が「太平記の著者は都合が悪くなると中国の古典を引用してごまかす癖があるようだ」と書いている箇所らしい。果たして著者は嘘を書いてまで何を必死でごまかそうとしたのだろうか?太平記は時々こんな変な引用をするのでそこを読むだけでも面白い。2021/04/03

Francis

7
室町幕府、足利兄弟の内紛、観応の擾乱の勃発。最後は高師直の死によってこの分冊は終わる。他の方が書かれているけど、中国の史書からの引用目立つ。しかも正式なものではなくて、説話的な資料からの引用???2016/07/07

isao_key

7
将軍足利尊氏と政務の実権を握る弟直義の政権下において、高師直は直義と次第に対立する。直義宅を襲撃し、尊氏の取り計らいにより和睦、直義は出家する。その後、師直は足利義詮を補佐し、幕府の中枢に入る。観応元年、尊氏は直義の養子足利直冬を討伐するため出撃するが、直義が直冬に呼応し挙兵、尊氏軍は敗れ、師直兄弟の出家を迫り、師直は京都へ移送中に兄弟とも殺害される。戦国乱世を絵に描いたように生きた男。また楠正成の嫡男正行が、父の13年忌に挙兵するも、最後は鱸四郎に射られ弟正時、和田新発意と3人で刺し違える。享年22歳。2015/12/31

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