内容説明
十四世紀半ばの観応の擾乱,尊氏の死,有力守護大名の没落のあと,年少の将軍義満の補佐として細川頼之が管領職に就任,その優れた政治によって,さしもの乱世も「中夏無為」の太平の世を迎えることになった.南北朝五十余年の争乱の世を雄渾な筆致で描いた歴史文学の大著『太平記』がここに完結する.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.
目次
凡例
第三十七巻
当今江州より還幸の事 1
細川清氏四国へ渡る事 2
大将を立つべき法の事 3
漢楚義帝を立つる事 4
尾張左衛門佐遁世の事 5
身子声聞の事 6
一角仙人の事 7
志賀寺上人の事 8
畠山道誓謀叛の事 9
楊貴妃の事 10
第三十八巻
悪星出現の事 1
湖水乾く事 2
諸国宮方蜂起の事 3
越中軍の事 4
九州探題下向の事 5
漢の李将軍女を斬る事 6
筑紫合戦の事 7
畠山入道道誓没落の事、并 遊佐入道の事 8
細川清氏討死の事 9
和田楠と箕浦と軍の事 10
兵庫の在家を焼く事 11
太元軍の事 12
第三十九巻
大内介降参の事 1
山名御方に参る事 2
仁木京兆降参の事 3
芳賀兵衛入道軍の事 4
神木入洛の事、付 鹿都に入る事 5
諸大名道朝を讒する事、付 道誉大原野花会の事 6
道朝没落の事 7
神木御帰座の事 8
高麗人来朝の事 9
太元より日本を攻むる事、同 神軍の事 10
神功皇后新羅を攻めらるる事 11
光厳院禅定法皇崩御の事 12
第四十巻
中殿御会の事 1
将軍御参内の事 2
貞治六年三月二十八日天変の事、同 二十九日天龍寺炎上の事 3
鎌倉左馬頭基氏逝去の事 4
南禅寺と三井寺と確執の事 5
最勝八講会闘諍に及ぶ事 6
征夷将軍義詮朝臣薨逝の事 7
細川右馬頭西国より上洛の事 8
〔付録〕『太平記』記事年表6
〔解説6〕『太平記』の影響 国家のかたち
人名索引
感想・レビュー
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KAZOO
syaori
Francis
Francis
アメヲトコ