岩波文庫<br> 太平記 六

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岩波文庫
太平記 六

  • 著者名:兵藤裕己
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  • 岩波書店(2023/06発売)
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  • ISBN:9784003014363

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内容説明

十四世紀半ばの観応の擾乱,尊氏の死,有力守護大名の没落のあと,年少の将軍義満の補佐として細川頼之が管領職に就任,その優れた政治によって,さしもの乱世も「中夏無為」の太平の世を迎えることになった.南北朝五十余年の争乱の世を雄渾な筆致で描いた歴史文学の大著『太平記』がここに完結する.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

目次

凡例
第三十七巻
当今江州より還幸の事 1
細川清氏四国へ渡る事 2
大将を立つべき法の事 3
漢楚義帝を立つる事 4
尾張左衛門佐遁世の事 5
身子声聞の事 6
一角仙人の事 7
志賀寺上人の事 8
畠山道誓謀叛の事 9
楊貴妃の事 10
第三十八巻
悪星出現の事 1
湖水乾く事 2
諸国宮方蜂起の事 3
越中軍の事 4
九州探題下向の事 5
漢の李将軍女を斬る事 6
筑紫合戦の事 7
畠山入道道誓没落の事、并 遊佐入道の事 8
細川清氏討死の事 9
和田楠と箕浦と軍の事 10
兵庫の在家を焼く事 11
太元軍の事 12
第三十九巻
大内介降参の事 1
山名御方に参る事 2
仁木京兆降参の事 3
芳賀兵衛入道軍の事 4
神木入洛の事、付 鹿都に入る事 5
諸大名道朝を讒する事、付 道誉大原野花会の事 6
道朝没落の事 7
神木御帰座の事 8
高麗人来朝の事 9
太元より日本を攻むる事、同 神軍の事 10
神功皇后新羅を攻めらるる事 11
光厳院禅定法皇崩御の事 12
第四十巻
中殿御会の事 1
将軍御参内の事 2
貞治六年三月二十八日天変の事、同 二十九日天龍寺炎上の事 3
鎌倉左馬頭基氏逝去の事 4
南禅寺と三井寺と確執の事 5
最勝八講会闘諍に及ぶ事 6
征夷将軍義詮朝臣薨逝の事 7
細川右馬頭西国より上洛の事 8
〔付録〕『太平記』記事年表6
〔解説6〕『太平記』の影響 国家のかたち
人名索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

101
最後の第6巻です。この巻では約半分くらいが本文で後は資料などや解説が詳細に記されています。史実を織り交ぜた物語ということで古典の太平記というものが物語としてこんなに面白いものだとは全体を読んではじめて感じました。今までは吉川英治やそのほかの簡潔なものしか読んでいませんでしたが、再度読み直したくなりました。確かに佐藤優さんがこれを読みなさいといったわけがわかる気がしました。2017/06/28

syaori

36
「中夏無為」の世になってめでたく終了。出家した南朝の光厳上皇が吉野の後村上帝を訪ねる場面は、創作なのでしょうが南北朝の争いを描いてきた物語の最後を飾るものとしてとても感動的でした。鎌倉幕府の滅亡から足利義満まで、どれほどの人たちが登場し消えていったことでしょう。あわれを感じる暇もなく退場していく人物が多いのですが、登場しては消えていく彼らの放つ一瞬の輝きはこの物語の魅力と活力だったように思います。また彼らが退場しても、その兄弟・子や一族の物語は続いていくことに、無常と人の営みの逞しさも感じさせられました。2016/12/06

Francis

13
ついに読了!この分冊では名管領細川頼之の一族でありながら南朝に下った細川清氏の四国下向から関東公方足利基氏と将軍足利義詮の死までを記す。最後は細川頼之が管領となり天下は平穏になりました、めでたしめでたし、で終わる。相変わらず原作とは大きく異なるであろう中国史のエピソードも満載。太平記は実はとても読みやすく、とても面白いので皆さんも読んでみて。2016/11/06

Francis

12
太平記再読も無事終了。この分冊は足利尊氏・直義兄弟死去後、足利義詮・基氏ら二代目が中心になるので何となく勢いに欠ける気がする。足利義詮が亡くなって皆が悲しみに暮れる中、名管領細川頼之が登場し、天下は太平になりました、めでたしめでたしで終わる。巻末の解説は南北朝正閏問題から水戸史学について語られる。大河ドラマ「青天を衝け」で渋沢栄一翁が高崎城を襲撃しようとまで思いつめた背景にはこの水戸史学があった。出来ればこの解説も精読しておいた方が良い。2021/05/06

アメヲトコ

6
年をまたいでしまいましたが長編物語もついに最終巻。この巻もグダグダで相変わらず続く裏切り、そして基氏と義詮が相次いで死亡。でも細川頼之が管領になって天下は太平に、めでたしめでたしって、何だこのジャンプの打ち切り漫画みたいな終わり方は。光厳法皇が山林抖擻修行に出て吉野で後村上天皇と対面するとかいうトンデモ展開もあってサイドストーリーは面白いです。解説は水戸学について、こちらはあまりこの巻の内容とは関係ないものの読み応えがあります。2024/01/10

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