岩波文庫<br> 太平記 二

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岩波文庫
太平記 二

  • 著者名:兵藤裕己
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  • 岩波書店(2023/05発売)
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  • ISBN:9784003014325

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内容説明

元弘3年(1333),後醍醐帝の綸旨を得て,足利尊氏は北条一族追討の兵を挙げる.新田義貞・赤松円心らが加わった倒幕軍の勢いは止まらず,五月,北条高時以下873人が自害,150年続いた鎌倉幕府は滅亡した.だが,京に戻った後醍醐帝の親政はやがてほころびを見せ,建武政権に反旗を翻した尊氏は,九州へ落ちる.(第九─十五巻)※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

目次

凡例
第九巻
足利殿上洛の事 1
久我縄手合戦の事 2
名越殿討死の事 3
足利殿大江山を打ち越ゆる事 4
五月七日合戦の事 5
六波羅落つる事 6
番馬自害の事 7
〔地図〕近江国略図
千剣破城寄手南都に引く事 8
第十巻
長崎次郎禅師御房を殺す事 1
義貞叛逆の事 2
天狗越後勢を催す事 3
小手指原軍の事 4
〔地図〕武蔵国関係図
久米川合戦の事 5
分陪軍の事 6
大田和源氏に属する事 7
鎌倉中合戦の事 8
〔地図〕鎌倉図
相模入道自害の事 9
第十一巻
五大院右衛門并びに相模太郎の事 1
千種頭中将殿早馬を船上に進せらるる事 2
書写山行幸の事 3
新田殿の注進到来の事 4
正成兵庫に参る事 5
還幸の御事 6
筑紫合戦九州探題の事 7
長門探題の事 8
越前牛原地頭自害の事 9
越中守護自害の事 10
金剛山の寄手ども誅せらるる事 11
第十二巻
公家一統政道の事 1
〔地図〕大内裏図
〔地図〕内裏図
菅丞相の事 2
安鎮法の事 3
千種頭中将の事 4
文観僧正の事 5
解脱上人の事 6
広有怪鳥を射る事 7
神泉苑の事 8
兵部卿親王流刑の事 読物あり 9
驪姫の事 10
第十三巻
天馬の事 1
藤房卿遁世の事 2
北山殿御隠謀の事 3
中先代の事 4
兵部卿親王を害し奉る事 5
干将莫邪の事 6
足利殿東国下向の事 7
相模次郎時行滅亡の事、付 道誉抜懸け敵陣を破る 并 相模川を渡る事 8
第十四巻
足利殿と新田殿と確執の事 1
両家奏状の事 2
節刀使下向の事 3
旗文の月日地に堕つる事 4
矢矧合戦の事 5
鷺坂軍の事 6
手越軍の事 7
箱根軍の事 8
竹下軍の事 9
官軍箱根を引き退く事 10
諸国朝敵蜂起の事 11
将軍御進発の事 12
大渡軍の事 13
山崎破るる事 14
大渡破るる事 15
都落ちの事 16
勅使河原自害の事 17
長年京に帰る事、并 内裏炎上の事 18
将軍入洛の事 19
親光討死の事 20
第十五巻
三井寺戒壇の事 1
奥州勢坂本に着く事 2
三井寺合戦の事 3
〔地図〕比叡山周辺図
弥勒御歌の事 4
龍宮城の鐘の事 5
正月十六日京合戦の事 6
同じき二十七日京合戦の事 7
同じき三十日合戦の事 8
薬師丸の事 9
大樹摂津国に打ち越ゆる事 10
手島軍の事 11
湊川合戦の事 12
〔地図〕近畿地方略図
将軍筑紫落ちの事 13
主上山門より還幸の事 14
賀茂神主改補の事 15
宗堅大宮司将軍を入れ奉る事 16
少弐と菊池と合戦の事 17
多々良浜合戦の事 18
高駿河守例を引く事 19
〔付録〕系図(足利氏系図,新田氏系図)/『太平記』記事年表2
〔解説2〕『太平記』の言葉

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

133
この巻では、鎌倉幕府は新田義貞に滅ぼされて、さらに足利が関東管領となり朝廷と対峙します。後醍醐帝が比叡山に逃れたり、足利が九州へ落ちたりさまざまな対立が起きます。文章はやはり源氏物語と比べると比較的講談調で読みやすさがあります。また結構中国などの話を入れたりして楽しく読むことができます。2017/03/19

syaori

36
鎌倉幕府滅亡、建武の新政とその失敗、足利尊氏の挙兵とやはり盛りだくさんな第2巻。鎌倉幕府の滅亡の部分は、尊氏が幕府に謀反を起こしたあたりから官軍を源氏、幕府軍を平氏と呼んでいたことに加え、滅亡する幕府方には『平家』の平家一門の都落ちや討ち死にの場面を思い起こさせる場面も見られ、どちらかというと同情的に描かれていたことが印象的でした。その後再びの騒乱で、後醍醐天皇や尊氏とともに幕府を倒した武士たちが敵になり味方になりして戦う様子には世の無常を感じます。官軍に押された尊氏が京を追われ、九州まで落ちて以下次巻!2016/11/29

26
三巻が出たので、慌てて二巻をざっと読む。三巻もきっと四巻が出た頃に(ry 闘犬三昧の愚かな執権だった高時も、最期ばかりは鎌倉武士としての死に様だよね。脳内には大河の鶴太郎さんの熱演が浮かぶのでありました…。最近鎌倉について色々本を読んだばかりなので、幕府滅亡後の死体だらけの町、餌をもらえなくなった闘犬たちといらぬ妄想をしてしまい眉間に皺が寄るのだった…。二巻にしてクライマックス感があるけれど、岩波文庫の太平記は全六巻。まだまだ続くよ!!!最期まで無事に出てください 2015/04/18

Francis

17
再読。この分冊では鎌倉幕府はあっけなく滅亡。しかし建武の新政も失政続きで北条高時の遺児北条時行による中先代の乱が起こり、足利直義は敗走。弟を救うべくいよいよ足利尊氏公起つ。鎌倉に下って時行を撃破。征討軍として遣わされた新田義貞を撃破して再入京を果たすも北畠顕家卿に追われて西へ。しかし光厳上皇の院宣を得て九州へ下り、多々良浜の戦いで菊池軍を下して九州平定、いよいよ再上洛を目指す。校注者の兵藤さんの解説の通り太平記は登場人物の言葉が大げさ。かなりドラマチックな物語なのだ。だから原文でも面白い。2021/01/26

うた

11
鎌倉幕府滅亡から尊氏九州逃亡まで。相変わらず誇張というか、数が大雑把で可笑しい。2ページにわたって自害する人の名前がならんだり、いくら幕府存亡とはいえ、後詰めの出陣20万人て、豊臣・徳川連合の小田原攻めより多いじゃん。そこからさっさと見切りをつけられて、北条のために命をかける人間が二千もいないと嘆くのはさすがに計算が違うと思う笑。あと小隊長くらいの人が一騎打ちで真っ先に死ぬとか、そりゃ戦もぐだって長引くよ。2020/11/04

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