内容説明
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戦功により駿河一国を与えられた家康は、三河、遠江も掌中に収めた。
家康を安土城へ迎える接待役を任させられた明智光秀だったが、
信長の機嫌を損ない役目を外される。秀吉を援軍するよう命令を受けた
光秀は本能寺に戻り、信長を死に至らしめた。
光秀を討ち取り、信長の一番の後継者を自負する秀吉は大坂に築城する。
それに対して家康は信長との義により、織田信雄に呼応して
小牧・長久手で戦うも、両者が講和する。
感想・レビュー
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のぶのぶ
31
武田家滅亡、本能寺の変、小牧長久手合戦、石川数正出奔など充実の巻。小牧長久手合戦は、新書を読んだり、ミスターこまながに影響され歴史散策をしたりしたので、流れがよくわかり、ワクワクしながら読んだ。その後の秀吉と石川数正、石川数正と徳川家康、酒井忠次とのやりとりは面白い。秀吉の器の大きさ、石川数正が家康、秀吉どちらの家臣にもならず天下(平和)の家臣になるという言葉に、どちらも監視できるところに大名として拾うと、だから松本城なのかあ〜。酒井忠次、家康も石川数正の思いを理解している。特に酒井忠次とは以心伝心の仲2025/03/07
のぶのぶ
24
本能寺の変、伊賀越え、小牧・長久手の戦い、石川数正の出奔と盛りだくさん。秀吉も戦上手、機を見ることができるが、家康の小牧・長久手の戦いの戦いにはあっぱれ。石川数正にもあっぱれ。「大将というものはな、敬われているようで、その実、絶えず家来に落ち度を探されているものじゃ。」「家来というものは禄でつないではならず、機嫌をとってはならず、遠ざけてはならず、近づかせてはならず、怒ってはならず油断させてはならない。」「心服は事理を超えたところから産まれてくる。感心させて感心させて好きでたまたなくさせていくのじゃ。」2023/03/18
ユー
10
本能寺の変から小牧長久手の戦い、時代は信長から秀吉へ。君主が変われば政策も変わる。信長と秀吉、やはり人の中身や性格も異なるので舵取りもさぞかし大変な事かと。2023/11/03
go
4
おもろすぎる2024/06/30
kadocks
3
本能寺の変から北条との会見まで。徳川サイドから見た本能寺後、家康と秀吉との駆け引きが描かれる。絶妙な紐の引き合いで今のような通信がない時代、ノンビリしながらもヒリヒリする状況だったようだ。山岡荘八版を読むつもりはそもそもなかったが、横山版の漫画でこんなに面白いのなら傑作の評はわかる。そんなに時代小説読んでないので家康と言えば「影武者徳川家康」くらいの知識しかないが、この先の史実がどう描かれるのか、とりわけ秀吉後の冬の乱、夏の乱が楽しみになってきた。2024/03/31