新潮文庫<br> いちねんかん(新潮文庫)

個数:1
紙書籍版価格
¥693
  • 電子書籍
  • Reader

新潮文庫
いちねんかん(新潮文庫)

  • 著者名:畠中恵【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 新潮社(2022/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101461410

ファイル: /

内容説明

両親が湯治に行く一年間、長崎屋は若だんなに託されることになった。「頼られる跡取り」をめざし奮闘するが、商品を狙ういかさま師や疫病の流行、大坂の大店からの無理難題など困難は次々と降りかかる。おまけに主の留守を知った賊に目を付けられ……妖たちは、あの手この手で若だんなを助けようとするが、はたしてこの一年をぶじ乗り切れるのか!? 痛快でじんわり心に染みるシリーズ第19弾。(解説・ペリー荻野)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bura

73
しゃばけシリーズ第19弾。両親が九州に一年間、湯治に行く事になった。まめに寝込み、死にかける虚弱な若だんな一太郎はその間、長崎屋を任される事になる。仁吉と佐助は妖の屏風覗きや貧乏神を奉公人に仕立て、店表に出る若だんなの手助けをさせる。今回は一年を通じて若だんなの跡取りとしての成長がテーマの5編。中でも「おにきたる」西から流行り病を連れて来た鬼や疫病神と闘う物語。今のコロナ禍を描く一作で興味深く読んだ。このシリーズ、お馴染みのキャラで意外な展開を見せるので面白い。とは言え少しづつ成長しているなあ、若だんな。2023/03/15

sin

64
二親が親戚の誘いから九州へ湯治に旅立つことになって、若旦那は店を一年の間任せられることになったのだが…若旦那が「店主としての“並み”を手に入れたい…」と云うのは欲が無くて奥ゆかしいが、お坊っちゃん然として歯応えがないような気もする。妖かしである祖母に依って拾った命ながら病弱で兄やと妖かしたちに支えられて生きる境遇がそうさせるのかもしれないが、窮地にも落ち着いて理知的に対処する姿はなかなかのものだ。物語的には何となく足踏み状態に感じられるがこの先若旦那の時間が大きく進み出しそうなそんな気もしないではない。2023/01/12

優希

54
若だんなたちが1年間も家を守ることになるとは。色々なトラブルを乗り越えるのにじんわりきます。2023/02/21

鍵ちゃん

47
シリーズ第19弾。両親が湯治に行く一年間、長崎屋は若だんなに託されることになった。「頼られる跡取り亅を目指し奮闘するが、商品を狙ういかさま師や疫病の流行、大坂の大店からの無理難題など困難は次々と降りかかる。おまけに主の留守を知った賊に目を付けられ。妖たちはあの手この手で若だんなを助けようとするが、はたしてこの一年をぶじ乗り切れるのか。妖たちの力を借りたら若だんなだけでも乗り切れそうでしたな。やはり一致団結は大切ですね。若だんな、妖達、これからもガンバレ!2024/01/16

けやき

46
ついに若だんなが1人で店を任されるまでになりました!江戸に疫病が流行ったり、長崎屋に盗賊が入ったりと色々事件が起こりますが、若だんなの機転と妖たちの活躍で解決するのでした。めでたしめでたし。2022/12/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20385122
  • ご注意事項