新潮文庫<br> こいごころ(新潮文庫)

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新潮文庫
こいごころ(新潮文庫)

  • 著者名:畠中恵【著】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 新潮社(2024/11発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101461434

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内容説明

寝込んでいる若だんなのもとに、妖狐の老々丸と笹丸が訪ねてきた。老々丸は、力の尽きかけた笹丸を若だんなの祖母・大妖おぎんのいる神の庭で暮らせるようにしてほしいという。だが、おぎんに知らせる術はない。困った三人は名僧・寛朝の力を借りようとするが、そこでは化け狸にまつわる信じられない事件が待っていた。そして笹丸に隠された秘密とは!? 優しさと切なさにあふれるシリーズ第21弾。(解説・南沢奈央)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

53
幼子も親も周りの者も、結局はあらわになるのは人の身勝手-おくりもの。物語の底流に在るは、いずれ訪れる別れ?を形にしたか-こいごころ。気がつけばまたまた宴会-せいぞろい。縁遠い脇役を退けて新しき妖に席を譲る-遠方より来たる。岡っ引きならぬ、へっぴり腰な日限の親分が無分別に参加を促す-妖百物語。本作では珍しく短編同士が関連してひとつの物語を構成する形ではないが、『こいごころ』にみられるように、妖の消失が人であり病弱な若だんなとの別離を予感させ、繰り返される宴にも寂寥感がいや増すように感じてやまない。2024/12/05

優希

41
甘酸っぱくて切なかったです。消えゆくもの、訪れるもの。妖と人の時間は異なれど、別れの悲しみは同じなのだなと思いました。2025/07/23

けやき

39
しゃばけシリーズ第21弾。表題作の「こいごころ」は切ないお話でした。2024/12/02

綾@新潮部

27
しゃばけシリーズ第12弾。短編5つ。相変わらず寝込みがちな若だんなのところに、妖狐の老々丸と笹丸が訪ねてくる。という表題作「こいごころ」が一番心に残った。シリーズを重ねるにつれて、主役級の中に途中で登場した妖などが入っているところも好き。なので、是非とも出版順に読んでもらいたい作品だ。表題作の他にも、「遠方より来たる」も今後の展開に大いに関わってきそうな作品だった。どうなっていくのかなぁ、楽しみ。南沢奈央さんの解説が素晴らしく良かったので、いつもは解説まで読まないという人にも読んでもらいたい。2025/01/09

よっしー

26
文庫版が発売されたので…改めて再読です。やはり、表題作が1番印象にも残りますし、切なくもなりますね。出会いもあれば、別れもある。人の世に生きている限り、それは当たり前のものではありますが、妖とて永久ではない事に驚きました。だからこそ、いつもの面々が宴会だなんだと騒ぐ姿に安心を覚えました。どうやら、アニメ化もする様なので…そちらも楽しみです。2024/12/24

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