内容説明
文久二年(1862年)。酒を巡る騒動から6年、江戸は仄暗い不安に揺れていた。討幕の動きが日に日に強まるなか、甚夜は妖刀を巡る事件をきっかけに、幕府に忠義を捧げる会津藩士・畠山泰秀と出会う。泰秀は幕府存続という目的のため、鬼を使役する武士だった。武士と鬼――滅びゆく者たちの美学を描く幕末の物語。大人気和風ファンタジーシリーズの第四巻が文庫化!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mayu
68
時は移ろい、望むとも望まぬとも全てを変えていく。鬼の寿命は長い。いつまでもともにいたいと願っても鬼と人であれば叶わない。わかっていたことだけど切なくなる。「過去を振り返って泣きたくなったら、それを誇れ。悲しみに足るものを築き上げた証だ」心から案ずる蕎麦屋の店主の言葉が胸に響く。人とともに生きることで優しさを、愛しさを、正体を晒しても変わることのない友情を知った。幕末の動乱の中で、短いからこそ輝く人の生き様、鬼の抱える後悔を知り、甚夜も自らの生きる道を探す。そして、迎えた新たな旅立ち。明治編へ。2022/09/14
flower0824_
15
シリーズ4作目。持ち主を不幸にする妖刀事件をきっかけに、鬼を使役する会津藩士と知り合う幕末編。最強の鬼・土浦との戦い。仲間になれたらよかったけれどお互いに譲れないものがある。幕間は染五郎がお茶を飲みに来る話。次は明治編。2023/02/15
ツバサ
10
辛くて儚い。だけど、それで終わらずに前向きに未来へ行けるような余韻が堪らない。浸ってしまう心情の揺らぎがありました。甚夜が娘が出来て、居場所がある。それでも本来の目的もある。まさに濁っていた状況だが、1冊を通して、甚夜の迷いが晴れていく様は見事でした。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/15/2100002022/09/12
バナナ牛乳Ⅱ
10
鬼人幻燈抄幕末編・天邪鬼の理は、鬼人幻燈抄の第4巻に当たる物語です。 時代は幕末の動乱。甚夜達もまた時代のうねりに巻き込まれ、再び出会いと別れが訪れます。 本巻は全てのエピソードが過去に、或いは未来へ繋がる発端の物語でもあり、その意味に於いて大変重要な一冊となるでしょう。 そんな本巻を語る上で外す事ができ無いのは、正に秀逸の一言に尽きる終章。温かさと切なさが入り交じった幕末編の締めは、新時代の幕開けと、これまで過ごした江戸との別れにて表現されます。 私は江戸に残された雀を思い、静かに涙しました。2022/09/10
nori
9
世の中が大きく変化する幕末の武士達が右往左往する。鬼の世界でもやっぱり揺れる。信義とは、意地とは、矜持を貫く為には何を成すべきか。真面目に考える人々は大変! もう、このシリーズは箸休め本ではなくなったぁ❣️2024/06/09
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