内容説明
百七十年後に現れる鬼神と対峙するため、甚太は甚夜と改名し、第二の故郷・葛野を後にした。幕末、不穏な空気が漂い始める江戸に居を構えた甚夜は、鬼退治の仕事を生活の糧に日々を過ごす。人々に紛れて暮らす鬼、神隠しにあった兄を探す武士……人々との出会いと別れを経験しながら、甚夜は自らの刀を振るう意味を探し続ける――鬼と人、それぞれの家族愛の形を描くシリーズ第2巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mayu
77
前作から10年の時が経ち、舞台は江戸へ。いつか妹を止めるため鬼を討つことを生業としている甚夜。血の繋がりはなくても、種族すら違っても、通い合う親子の情に心打たれる。「失われた幸福を抱えて歩くのは辛くて、だから人は大切なことも簡単に忘れてしまう。」何とも切ないことだが、失われたものは戻らなくても新たに築き上げられる関係もあるはず。甚夜も実父と酒を酌み交わせるようになるなんて。妹に会った時、恨みと情の狭間で甚夜がどうするのかはわからないけど、人の心を残したまま成長を遂げている甚夜のこれからを見守りたい。2021/10/10
はにこ
52
心に傷を抱えながら、江戸に出てきた甚夜。鬼退治の中で様々な出会いがあり、別れがある。せっかくできた飲み友達を失ったのは悲しかった。そしてそれを奪ったのが・・という結末も。表題の幸福の庭は、悲しいながらも心が温まる話だった。2023/09/12
こも 旧柏バカ一代
41
江戸時代の終わりに差し掛かった時期を背景に、甚夜の成長と彼が出会う人々との関係を描いている。江戸時代の終わり幕末を背景にした独特の世界観が魅力的である。1巻から10年経った甚夜の心と武力の成長と、彼が出会う様々な人々との関係が深く描かれている。1つの時代が終わる時期に家族愛や鬼との戦いを通じて、甚夜は自身の使命と生き方を問い続ける。特に、彼の父との繋がりが暖かく描かれており、新たなキャラクターたちも魅力的である。2024/05/25
starly
28
舞台は幕末の江戸。今だに刀を振るう意味を探し続けている甚夜。何処か一匹狼だった彼が人や鬼との出会いをしてく内に心に余裕を持つようになる。張り詰めてばかりではなく少しは立ち止まってみても大丈夫だと気付かせてくれる出会いがあり温かった。 鬼と人、それぞれの家族愛の形を描くシリーズ第2弾。2023/09/10
こむぎ
17
シリーズ2作目。1作目のラストから十年後を描く。江戸の街に出る鬼を追いかけながら、鬼となった主人公の過去が少しずつ明らかになってくる。新たな登場人物も加わって、物語は段々と広がりを見せてきたところ。2021/11/29
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