双葉文庫<br> 鬼人幻燈抄 : 1 葛野編 水泡の日々

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双葉文庫
鬼人幻燈抄 : 1 葛野編 水泡の日々

  • 著者名:中西モトオ【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 双葉社(2021/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575524710

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内容説明

江戸時代、山間の集落葛野には「いつきひめ」と呼ばれる巫女がいた。よそ者ながら巫女の護衛役を務める青年・甚太は、討伐に赴いた森で、遥か未来を語る不思議な鬼に出会う――江戸から平成へ。刀を振るう意味を問い続けながら途方もない時間を旅する鬼人を描いた、和風ファンタジー巨編の第1巻。デビュー作にして絶賛の嵐だった話題作が、早くも文庫化!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ソルティ

214
最初設定が「鬼滅の刃」じゃん、と思って読んでいたけれど途中からちょっと変わってきた。ただ悲しく辛い話だという共通点はある。この話は後半の登場人物たちの強い愛情が自己犠牲を強いられていたために鬼にそそのかされたきっかけで崩れてすれ違ってしまった、そこの心情がうまく書かれてるので、すごく分かる、でもそうなってしまったらヤバい、という感じで心に刺さるし気をつけないと自分もそうなるな、と身に染みた。愛も強すぎると受け入れられないかもな。「─にいちゃん、すずはね。ただにいちゃんに笑って欲しかっただけなんだよ。」2023/04/06

本詠み人

56
初読の作者さん。Web小説からの書籍デビュー作。こんな悲しい物語、なかなか無い。何がいけなかったの?ある雨の晩、5歳の甚太は、家を追い出された妹の鈴音と共に江戸を出た。街道で途方に暮れた所に通りかかった元治という巫女守の男の家(葛野)へ行く。家には鈴音と同い年の女の子、白雪がいた…。170年に渡る甚太と鈴音の物語が始まる…そこに至る出来事があまりに悲しい。遠見の鬼女の視た未来とは。元治の遺言「憎しみを大切にできる男になれ」の意味は?二人の今後を追う…救いがあればいいけれど😢2021/08/16

kira

28
初読み作家さん。父親との確執から江戸を離れ、製鉄を生業にしている小さな集落へと移り住んだ兄妹、甚太と鈴音。家族として彼らを受け入れた元治とその娘、白雪との触れ合いが温かい。ずっとこのままでいたい、と思う心が生む歪み。小さな種火から生まれた愛は炭火のようにじわじわと温まり熾火の如く燻り、どろどろと溶けながら吹き上がる炎になった。苦しく哀しい物語。これがデビュー作、これが序章とは恐れ入る。時代背景と人間関係における会話のチグハグさが引っかかるものの、設定もモチーフも売れ線間違いないので今後の展開が楽しみ。2021/06/23

稲荷

27
人気シリーズと聞いて購入。世界感が面白くて一気読み。まだ序章という印象があり、次巻もどう進んでいくのか期待。できれば文庫版が欲しい…。2021/07/09

ううち

23
妹を蔑ろにする父親から逃げ、元治に連れられて葛野(かどの)という集落で暮らすことになった甚太と鈴音。 葛野を守る『いつきひめ』という巫女になった元治の娘・白雪と巫女守となった甚太、2人の決断と思いが切なくも素敵でした。現代のお話もあったので、これからの展開が楽しみ。 いただきものでしたがハマってしまった。映像を観ているような描写がすごいです。デビュー作とな?ビックリ。2023/11/10

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