内容説明
道後温泉の一角に佇む温泉宿「湯築屋」は神様だけが門を潜れる不思議なお宿。女子大生若女将の湯築九十九は青春を謳歌しつつ、一癖も二癖もある神様のおもてなしに大忙しだ。一方、宿のオーナー兼夫の稲荷神シロとの間には切ない悩みを抱えていた。そんなある日、天照大神からシロとの関係を問われる九十九。「お手伝いして差しあげます」と言う天照大神は突如、湯築屋の一室に強固な結界を張って九十九を閉じ込め、天岩戸にしてしまう。シロは九十九を救い出すべく、ある決心をするが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっしー
20
九十九の友人達が勢揃いしての楽しい休暇、こうしてみると、周囲に理解者が増えているなと改めて感じますね。また、九十九とシロ様の関係に変化を持たせる為に協力を申し出た天照様。神が協力ということで裏があるのでは…と疑っていたのですが、案の定といった所でした。何がしたいのかというのが良くわからないまま終わってしまった部分はありますが、結果的には良かったのかな。個人的には九十九とシロ様より、天照様と須佐之男様の喧嘩の方が印象的でした。2023/06/14
はなりん
16
シロ様と九十九ちゃんの関係の前進にお手伝いと言って、天照様が九十九ちゃんを天岩戸の結界に閉じ込めてしまう。お互いに相手を想い決断出来ずにいる事に少し強引に介入したけど、ほんの少しの前進でした笑。ほんとに、二人の関係はどう決着するのかしら？2022/08/13
kitchen
6
天照様が「お手伝いして差し上げます」と言って神も破れない天岩戸を領域展開して九十九を閉じこめる…。最初は九十九や燈火といい感じで写真撮影会してたあとだったのに｡ えっ?！て感じで始まる。しかし天照様も九十九やシロのための思惑があったようです｡面白かったです。2022/06/26
あずとも
6
友達達と湯築屋に泊まってみんなと楽しい時間を過ごす穏やかな始まりから天照が天岩戸を造って九十九を閉じこめたあたりから一気に楽しくなる。九十九達の為とはいえ天照様の怖さも再認識するも須佐之男とのやり取りが面白い。2022/05/18
