賊軍 土方歳三（６）

著者名：赤名修【著】

講談社（2022/03発売）

• ISBN：9784065267257

内容説明

薩摩の大久保利通による会津公暗殺計画をどうにか阻止した土方歳三。しかし、新政府軍の会津攻めは激化の一途をたどっていた。新選組の奮戦むなしく、母成峠は突破され、会津公・松平容保が布陣する滝沢本陣は陥落寸前に。籠城戦を決めた容保のため、土方は時間を稼ぐべく新政府軍に突貫する。迎え撃つ新政府軍には、池田屋で屈辱を味わった長州藩士・百村発蔵、そして迅衝隊の板垣退助が待ち構えていた。かつて甲州で新選組を完膚なきまでに叩きのめした張本人・板垣を前に、鬼の副長が激しく闘志を燃やす！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[Die-Go]

新選組副長土方歳三の賊軍としての活躍を描くマンガ。永倉新八登場！その義を衛る姿は新選組での彼の重みを感じさせる。フィクションを交えつつも史実を追っているところに好感。★★★★☆

2022/03/23

[mahiro]

庄内藩へ向かう途中永倉新八と遭遇する土方達。甲陽鎮撫隊で分かれたた時の近藤の真意を知りわだかまりか解ける「お帰り新八さん」の総司の笑顔、沖田がミツの許へ一時？離脱。先がわかっているとはいえ東北雄藩との駆け引き戦略戦闘などが目を離せぬ迫力だ、土方と八重の恋に似たやり取り。

2023/08/05

[LUNE MER]

ついに新八登場！しかし何を思ってこの髪型にデザインしたのか？笑笑。見せ場が少なくて少し残念。一応、ゴールデンカムイの世界線と接合させてもまだ矛盾は生じないはず。本作の土方ならジョセフ以上に元気なあのジジイに自然につながる。

2022/04/09

[やすとみくろ]

おもしろいのが、フィクションでこの作品ならではの場面が入っている割に、戊辰戦争の推移と土方の行動は史実と大きく違わない所かな。大きな違いは沖田が生存して北上してることだけど、確かにそれだけで戦況等が大きく変わるはずもなく、大勢に影響は無いというのは正しいと思う。先を考えると、やはり史実との差異がどういう意味を持つのか、どういう影響を与えるのか、その辺りがどうなってくるのかは興味深い所。

2022/03/30

[笠]

3.5 新刊読了。ファンキーなドレッドヘアの永倉新八が登場。金髪の沖田といい、リアルな世界観の中でキャラクターのビジュアルだけ少し外してくるバランス感覚がちょうどよく感じる。ビジュアルだけでなく、新撰組としての矜持を取り戻した見せ場の啖呵もカッコよかった。病魔に侵されている沖田はここで離脱。沖田の存在も本作における大きなif要素だが、このままフェードアウトして、結局史実通りの死を迎えるのだろうか。それよりも、やはりフィクションとしては病床を抜け出したまま、ドラマティックな最期を迎えて欲しかったのだが。

2022/04/23