ちくま新書<br> 人類5000年史IV ――1501年~1700年

個数:1
紙書籍版価格
¥902
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

ちくま新書
人類5000年史IV ――1501年~1700年

  • 著者名:出口治明【著者】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2022/01発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480069948

ファイル: /

内容説明

文明の誕生から現代まで、人類5000年の歴史を一望する大人気シリーズ第4巻。1501年から1700年までの世界はどう動いたか。コンキスタドール(征服者)が銃を手に銀を求めて海を越え、交易の時代が開幕。ヨーロッパは宗教改革を皮切りに、世襲王朝同士の宗教戦争に荒れ狂う。中国支配は明から清へ、アジア四大帝国では朝貢貿易から互市システムへと転換する。科学革命や啓蒙思想が芽吹き、世界=経済のシステムが歴史の歯車を回し始めた。

目次

第九章 第五千年紀後半の世界、その1 一六世紀の世界(一五〇一年から一六〇〇年まで)
(1) 中央ユーラシアの動向と地中海世界
イスマーイール一世と一二イマーム派
ポルトガルのインド洋進出オスマン朝の拡大
ムガール朝の始まりとシェール・シャーイタリアの混迷と盛期ルネサンス
フランソワ一世のミラノ攻略宗教改革の引き金
アステカ帝国の征服とルターの追放ハプスブルク家とフランス王家の確執
ローマ劫掠とインカ帝国の滅亡トスカーナ公国はコジモ一世の手に
スペインの新大陸政策
(2) アジアの動向と宗教改革の進展
陽明学の誕生と石見銀山
朝貢貿易から互市システムへイングランド国教会の成立とカルヴァンの宗教改革トリエント公会議と英仏王家の動勢
アウグスブルクの宗教和議
(3) インドと中国、その経済・社会システム
インドのアクバル、日本の信長
張居正による税制改革アクバルによる帝権確立
女直族のヌルハチ
(4) スペイン黄金世紀の内実とユグノー戦争
フェリペ二世の視野狭窄とイヴァン四世の誤算
エリザベス女王(一世)の誕生ユグノー戦争の始まりと奴隷貿易
サン・バルテルミの大虐殺から三アンリの戦いへスペイン黄金時代の内実
アルマダ海戦(無敵艦隊の敗北)
ナントの王令コサックの台頭とロシアの混乱
一六世紀は銀経済の時代
第十章 第五千年紀後半の世界、その2 一七世紀の世界(一六〇一年から一七〇〇年まで)
(1) 三〇年戦争と三王国戦争
ステュアート朝とロマノフ朝の誕生
三〇年戦争
スペイン絵画の栄光三王国戦争の始まり
ウェストファリア条約
(2) 大清グルンの成立と明の滅亡
満洲族の自立と日本の鎖国
大清グルンの成立
社会契約論の萌芽
(3) ルイ一四世と康熙帝
重商主義時代の世界戦略
大トルコ戦争という転機大同盟戦争と名誉革命
アウラングゼーブと康熙帝
一七〇〇年の世界
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coolflat

17
17頁。モンゴル高原からキプチャク大草原を経てハンガリー大平原に至る草原に居住する遊牧民は、チャルディラーンの戦い以降は、歴史の主役の座を降りて脇役に回る。オスマン朝に対抗するために、ハンガリーやポーランドも鉄砲で武装する事を余儀なくされた。これによって、ポーランドからハンガリーを経てオスマン朝に至る火気のカーテンが降ろされ(火気帝国の並立)、草原の遊牧民は欧州に入ってくる事ができなくなった。こうして、欧州は東方からの進入路が閉ざされた事によって、歴史上初めて欧州としての固有の地域的なまとまりが生まれた。2022/09/01

Emkay

14
古今東西の中世国家の栄枯盛衰が細かく描かれていく中、ターニングポイントと大づかみなトレンドを押さえてくれるのがありがたい。特にこの200年の間、明とムガール朝等インドだけで全世界の半分以上のGDPを占め、オスマン朝、サファヴィー朝がそれに続いていたことや、「火器のカーテン」が防御となって「ヨーロッパ」が誕生したこと、さらに16世紀のルターやカルヴァン、17世紀のニュートンやロックの活動や思想により、個人主義、人間の理性に対する意識の高まりが起こり、来る資本主義に繋がった流れは興味深かった。2022/12/11

れいまん

6
500年ずつ書き始めた本の4冊目。 このあと、著者は脳出血で長いリハビリに入っています。脳のリハビリ兼ねて、是非続刊を希望します。 いつもとても分かり易いです2022/11/23

Hiroshi

5
人類5千年史の第4巻は16世紀から17世紀迄。近世になる。この時代から史料が増えこの時代から歴史を書く学者もいる。⑨「16世紀」アジアには前から存した中国の明、西アジアのオスマンが強くなり、インドには元ティムールのバーブルがムガール朝、ペルシャにはシーア派のサファヴィー朝が新たにおこった。喜望峰からの航海法を見出したポルトガルがインド洋交易の主人公に躍り出す。15世紀よりイタリアに目を向けたフランスによりイタリア戦争が第6次まで続けられる。その対応でカール5世は宗教改革に対応できず、プロテスタントが成立。2025/01/07

kumoi

5
歴史の授業は退屈だった。392年にキリスト教がローマ帝国の国教になったとか、1789年にフランス革命が起きたとか、正直どうでもいい。政治史だけが歴史の全てではない。ルイ14世も足利尊氏も現代に生きる私たちと同じ人間である。このことがリアルに感じられないと歴史の面白さなんて分かるはずがない。興味がある分野の起源を辿ってみる。そうするとルネサンスや第一次世界大戦の歴史的潮流の中で生まれたものだということがよく分かる。その時初めて、歴史を学ぶ意味が浮かび上がるのだと思う。2022/07/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17515866
  • ご注意事項

最近チェックした商品