ちくま新書<br> 人類5000年史II ──紀元元年~1000年

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ちくま新書
人類5000年史II ──紀元元年~1000年

  • 著者名:出口治明【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 筑摩書房(2018/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480069924

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内容説明

文明の誕生から現代まで、人類5000年の歴史をまとめる著者のライフワークの第2巻。漢とローマという東西の二大帝国が衰退、世界は分断化の時代へ。また、キリスト教、大乗仏教が生まれ広まった(紀元後元年-500年)。イスラーム教が興り、唐、イスラーム帝国、東ローマ帝国を含めた海と陸のシルクロードの時代が幕を開けた(501-1000年)。8世紀に入ると、「日本」という国が誕生した。

目次

第一章 文字が生まれるまで/第二章 第一千年紀の世界(BC3000-BC2001)/第三章 第二千年紀の世界(BC2000-BC1001)/第四章 第三千年紀前半の世界(BC1000-BC501)/第五章 第三千年紀後半の世界(BC500-BC1)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HaruNuevo

34
歴史の本の叙述というのは相当に難しいものなのだろうと思う。第一巻は世界というスケールで歴史を眺めるための横串が上手いこと刺さってたと思うが、この第二巻は「短い線がびっしりと書かれている」という印象で、出来事の羅列になってしまっているというのが率直な感想。 著者の博覧強記っぷりには相変わらず驚かされるが、それが裏目に出てやしないか?知ってることを全て書き出さないと気が済まないのかなあ、と感じた。2024/10/06

鐵太郎

22
さまざまな歴史の流れを、世界的な視点で並立させてみせる簡単な世界史、その2。西暦元年から千年まで。漢帝国が滅びたあとなぜ隋唐の時代まで統一国家ができなかったかが謎だったけど、気象に原因があるとは思わなかった。それがローマ帝国の盛衰とも関連があったとは。こう言う視点で見る世界史、いいね。中国とイスラム諸国の驚くべき先進性と、現在の西欧国家の後進性の対比が面白い。古代日本の歴史も、この視点で見ると新たな発見があります。2021/10/19

こちょうのユメ

21
AD1000年までを500年ごとに記述した詳細な歴史書。独自の人名や地名表記が多く、めまいがするほど。だが本格的に歴史を学ぶには良い。知らなかったが、聖徳太子の実在は不明で、厩戸王がそのモデルという。また、シルクロードは実際には交易路としては過酷で、おおくは「草原の道」や「海の道」がつかわれたこと。寒冷化などの気候変動が諸民族の大移動を引きおこし、文明の興亡につながったという「気候文明史」としての考察。印象に残ったのは、歴史には振り子のような揺り戻しの現象があるという指摘で、深い真理を突いていると思う。2025/06/29

coolflat

16
18頁。王莽政権の間に、儒教の体系化が進み、文書行政が整った中国と、そうではない周辺諸国との関係がある程度整理された。俗に言う東アジア冊封体制が始まった。29頁。クシャーナ朝は、マウリヤ朝のような中央集権国家ではなく、地方の有力者を従属させ王の中の大王として全国を統治するペルシャ式の国制をとっていた。230頁。「ムハンマドなくしてシャルルマーニュなし」。地中海世界がイスラム帝国の巨大な影に覆われたので、西欧はローマ教皇とフランクの王権が結びついてこれに対抗し、中世ヨーロッパの封建制が固まったという意味。2021/01/03

Emkay

15
西暦0~1000年を網羅。中華圏、インド、中東圏、欧州の動きをほぼ同時進行に紹介。統治の骨格、権力闘争、対外戦争、侵略戦争、民族移動、国家栄枯盛衰の様子を、気候、宗教、文学に絡めてその背景をまとめる。ディテールを描きこみながらも全体の流れが手に取るように分かる傑作。中華圏は漢から魏を中心とした三国時代あたりから話が始まり、インド、ローマ帝国、サーサーン朝の盛衰が語られる。遊牧民フン族の進出、イスラム世界の台頭の重要さもよく分かった。倭→日本の発展の様子を、大陸の視点からまとめている点も分かりやすかった。2020/12/11

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