内容説明
もっとも読みやすい源氏物語。ウェイリーのこの英訳によってGENJIは世界文学になった。それを忠実に日本語訳。うるさい敬語も、わからない歌もない20世紀小説・源氏を提供。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shou
1
ウェイリーは浮舟の物語を非常に高く評価していて、現代文学の心理描写のように丁寧に訳している。原文の雅な雰囲気に流されない分、人物の内面がクリア。感情の吐露としての歌が重要視されていないところが惜しい。2014/01/26
ispanoman
0
最後の数十項があっというまに読み進みストーンと打ち切り、でも余韻がやてくる。分かり合えることは稀なこと、也。2013/01/31
marinefrancaise
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浮舟がかわいそうで、読みながらないてしまいました。役者の補訳がなされているので分かりやすいです。
guralis
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ウェイリー版『源氏物語』やっと読み終える。「見る」「見られる」ということはいかに致命的で、また幸福な体験なのかを思う。そして全編をおおう夜の世界と四季折々の自然。それが得体の知れない人の情念や死、運命といったものと重なり合う気がした。現代語でも読了を挫折しかかったにもかかわらず、やはり原文で読みたい。2018/11/25